補導の際に、警察が親の名前を聞く3つの理由

2017.12.30 (土)

「子どもが補導されたんだけど、その際に警察官から私の名前も聞かれた」「警察から電話がかかってきて、子どもを補導したからと言って、親である私の名前も聞かれた」

 

 

子どもが補導されたとしたら、そんな経がアナタにもあると思います。今回は「警察が補導した子どもの親の名前まで聞くのはなぜか」についてです。

 

 

警察は補導した子どもの親の名前まで聞いて、その名前を何に使っているのでしょうか。名前を言うことで何かメリットやデメリットはあるのでしょうか。その理由は、概ね以下の3つです。

 

 

◆形式上、聞いているだけ

 

一番の理由はこれです。多くの警察官にとって親の名前は形式上、聞いているだけです。特別な理由や思惑はありません。というのも、補導票を作る際に、親の名前を入力する項目があるからです。実際に聞いた親の名前を使って何か別の作業に役立てたりしている訳ではありません。補導票を作る際に入力して、それで終わりなのです。

 

 

名前を聞かれた側としては「なんで自分の名前まで」と思うかもしれませんが、聞いている警察官としては、考えがあって聞いているのではなく、考え無しに流れで聞いていることが多いのです。名前を言う事をためらう人もいますが、実は何があるでもないのです。

 

 

◆後々に検挙したときのため

 

親の名前を聞いて、その名前を何に使うのか。あえて例をあげるとすれば、「後々にその子どもを検挙したときのため」になります。もし仮にその子どもが後で万引きなどの犯罪をした際、あらかじめ親の名前を知っていれば、警察の処理がスムーズになります。

 

 

未成年の者を検挙した際は、その親に連絡をとることが必要になります。ですが時々、親となかなか連絡が取れないケースがあるのです。子どもが親の連絡先を言わなかったり、知らなかったり、という場合です。補導した子どもが実際に犯罪を犯すかどうかはわかりませんが、「知っていれば楽になる」という後々の保険という意味です。

 

◆治安のため

 

警察は幅広く多くの情報を集めています。それは社会の治安を守るためでもあります。社会で何が行われているのか、誰と誰が繋がっているのか、誰の情報を知っていてすぐに連絡が取れるのか。このようなことを知っていることは、警察の行動や意思決定をスムーズにするものであり、それが社会の治安に繋がるのです。

 

 

警察が社会の流れを見ることができなければ、それは社会の治安に跳ね返り、治安が悪くなります。警察の言う事に協力し、補導された子どもの親であるアナタの名前を警察に言うことは、俯瞰的に見れば、確実に社会の治安を守ることになるのです。

 

 

いかがでしたか?補導の際に、警察が補導した子どもの親の名前まで聞く理由が、わかっていただけたと思います。参考にしてくださいね。

 

 


 

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