コロナウィルスで学校が休校中に補導はあり得るの?

2020.03.11 (水)

コロナウィルスの影響が方方に出ているが、ホームページを管理していると、こんな検索ワードがあるようだ。「休校 補導」あるいは「コロナウィルス 補導」などというもの。コロナウィルスの拡散防止のために学校が休校しているが、その影響が少年補導にもあるのかどうかと気になる人が多いのかもしれない。

 

 

が、これは的外れな気がかりとも言える。「コロナウィルスの影響で学校が休校になって、それが少年補導にどう影響してくるかのか」など考える必要がないのだ。というのも、コロナウィルスが拡散されようと、コロナウィルスの拡散を防止しようと、学校が休校になろうと、少年補導はそれらとは何の関係もない。

 

 

少年補導がコロナウィルスに影響を与えないように、コロナウィルスだって少年補導に影響は与えない。どこをどう考えても、お互いに別々の次元にいるのだ。

 

 

確かに少年補導は、学校を不当に休んで、つまり怠けてその辺りをウロウロしている学生にもなされることがある。だから「コロナウィルスの拡散防止のために学校が休校になっているけど、それでも少年補導ってされるの?」と心配するのも100歩譲ってわからなくもない。が、少年補導とコロナウィルスは別物なのだ。少年補導もコロナウィルスの問題も、見方によっては、あるいは切り口によっては近しいところにあるのかもしれないが、これらは別々のものなのだ。扱っている次元が違う。

 

 

コロナウィルスの影響があると思われるのは、17個ある少年補導の対象のうち、「怠学」だろう。これは、「正当な理由がなく、学校を休み、又は早退等をする行為」とされている。もしかしたら「コロナウィルの影響で学校を休んで、それで町中にいるのに、それって補導されるの?」と思うのかもしれない。が、その心配はない。

 

 

コロナウィルの関係で学校が休校になり、それで学校以外の場所をウロウロしているのであれば、補導はされない。補導対象の「怠学」にはならない。というのも、少年補導でいう怠学とは、「正当な理由がなく、学校を休み、又は早退等をする行為」のことを言うからだ。初めから「正当な理由なく」と言っている。コロナウィルスの影響で学校が急行になったのであれば、それは「正当な理由」に含まれる。

 

 

というか、政府が学校を休校にするように音頭を取ったのだから、それほど学校を休む理由として正当なものもないだろう。政府が学校を休校にしたのだ。学校が自ら、自分たちの学校を休みにしたのだ。それは生徒自身が「行きたくないから」だとか「今日は気が乗らないから」だとか「格好つけたいから」などという個人的で身勝手な理由で学校を休むのとはわけが違う。

 

 

今は国を上げてコロナウィルスの拡散防止と根絶に立ち向かわなければならない時期であり、そのための休校なのである。それを理由に、学校を休んでいる生徒を「怠学」として少年補導にする警察官など絶対にいない。コロナウィルスの影響で学校が休校になったからと言って、それだけで「怠学」として少年補導はされない。

 

 

ただし注意してほしい。あくまでそれは「怠学」に関してである。17個ある少年補導の対象のうちの一つに関してである。他の少年補導の対象になる得るような行動をしているのなら、その場合は警察官から当たり前に少年補導される。

 

 

たとえば深夜徘徊である。いくら学校が休校だからといって、深夜に外をウロチョロしていれば、それは少年補導の対象の一つである「深夜徘徊」に該当する。その際に「なんで少年補導するの? コロナウィルスの影響で学校がなんだよ? 休校だよ?」と言ったところで話がズレているのはわかるだろう。

 

 

深夜徘徊として少年補導するのは、深夜に外出したりたむろしたりしているからであって、それはコロナウィルスの影響で学校が休校だろうとなんだろうと関係ない。「扱っている次元が違う」とはこのことだ。「学校自体が休校だから少年補導されない」なんて安易に考えていると、いくら学校が休校だからといっても少年補導される。それは、少年補導はコロナウィルスに影響されないからだ。

 

 

コロナウィルスが拡散しようと、コロナウィルス拡散の防止策を張ろうと、学校が休校だろうと休校でなかろうと、少年補導には何の関係もない。警察官は粛々と職務を遂行するだけである。深夜に徘徊している未成年がいれば「深夜徘徊」として少年補導するし、タバコを持っている未成年がいれば「喫煙」として少年補導するし、バイクでブイブイいわせている未成年がいれば「暴走行為」として少年補導するし、ゲームセンターに夜中までいれば「不健全娯楽」として少年補導するだろう。

 

 

そこにはコロナウィルスの影響なんてものは存在しない。少年補導の対象行為である不良行為が認められたとして(つまり悪いことをしていたのを警察に見つかったとして)、警察はその行為(見つかった悪いこと)に正当な理由があれば少年補導しないし、正当な理由がなければ少年補導をする。警察はあくまで、淡々と仕事を進めるだけである。コロナウィルスのせいで休校だとかなんとか、そのようなものは少年補導にはなんの関係も無いのである。

 

 

 

 

 


 

 

 

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