できる警察官とは

2017.12.31 (日)

警察の仕事とは本来、事故や事件の処理、それと落し物の扱いなどになります。

 

 

「運転中に他の車とぶつかってしまったので事故の届け出をしたい」、「ドロボーに家に入られてお金を持って行かれたので被害届を出したい」、「携帯電話を落としてしまったので遺失届けを出したい」

 

 

アナタが事故にあったり、窃盗の被害にあったり、物を落としたりした場合は、警察に行くといいでしょう。警察署や交番の警察官は、邪険に扱ったりせず、しかもスムーズに対応してくれるはずです。

 

 

ですが社会で起こることは、はっきりと「事故なら事故」、「犯罪なら犯罪」、「落し物なら落し物」と別れているわけではありません。警察の扱いとしてどの様に分類したらいいかわからないものもありますし、そもそも警察の扱いなのかどうかすらわからないものも多くあります。というかそれが大方でしょう。

 

 

ましてや、警察官でもない人には、本当に警察の仕事になるのかどうかなんて、わからないのが普通なのです。警察の仕事自体が、一般的には漠然としたものです。事件や事故や落し物、というある程度の方向性しか知られてはいません。

 

 

「さっき運転していた際、自転車にぶつかった気がするんだけど、その自転車はいなくなってしまった。これって事故?」「財布が見当たらない。盗まれたのか、それとも落としたのか。それでも警察に言っていいの?」「隣の家、もしかしたらネグレクトかも。はっきりとはわからないけど、警察にいうべき?」

 

 

社会で起きているSOSやHELPは、声も小さく、もやもやとしていて、実態がつかめないものがほとんどなのです。どこでどの様に処理したらいいか、はっきりしないのです。

 

 

それなのに、アナタは警察署や交番で、このような扱いを受けたことはないでしょうか。

 

 

「なんで当事者であるアナタが、事故かどうかはっきりしないんですか」「携帯電話が無いと言われても、それが無くしたのか盗まれたのかは、本人にしかわからないです。はっきりしてください。」「アナタがネグレクトだと思ったから、警察に来たんじゃないんですか?それはネグレクトなんですか?はっきりしてください。」

 

 

この様に、はっきりと分類できない届け出に対して「はっきりしてください」と邪険に扱ったり、「アナタはどうしたいんですか?」と判断を逆に求めてくる様な警察官は、できない警察官です。もはやその警察官のキャパを超えていると言っていいでしょう。

 

 

できる警察官とは、際(きわ)に強い警察官です。警察の扱いなのか他の機関の扱いなのか、落し物なのか盗難被害なのか、事故なのかそうでないのか、はっきりとしない曖昧な届け出を的確に処理できる警察官を、「できる」と言うのです。

 

 

誰がどう見てもはっきりとした事故、疑ったり考えたりする余地のない事件、当事者が「落し物の届け出をします」とはっきり届出者が言ってきた届け出、それらを的確に処理できる警察官はたくさんいます。なぜならそれらは、警察の仕事ど真ん中だから。

 

 

ですが、際に強い警察官は滅多にいません。なぜ際が難しいのか。それは判断が必要になるからです。これは警察で扱っていいのか、警察の中でもどの課で扱うものなのか、刑事課で扱うとしても窃盗なのか強盗なのか、などなど。

 

 

自分で考え、指示を仰ぎ、それから判断する必要があるから難しいのです。幅広い力が必要になります。単純な勉強量による知識、組織を俯瞰的に見る目、人を動かす人間性、引き受ける責任感。それらを兼ね備えて初めて、際において的確に処理ができるのです。

 

 

できる警察官とは、際(きわ)に強い警察官なのです。

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