子どもの非行を防ぐ抽象化思考のポイント

2018.06.10 (日)

新しい価値観を活用

生活の改善、自身の成長のためには、新しい価値観を積極的に活用するべきです。新しい価値観の否定は、人間の思考の癖によるものです。人間には物事を考える際に、バイアスがかかります。それが、本来の望みとは全く違った方向に行動を持っていくのです。

 

 

変化にはエネルギーが必要です。それに対して現状維持は、エネルギーを必要としません。何か違うことをしようとすると、誰かを説得したり、要らぬ中傷を浴びたり、予想外の展開が待っていたりと、何かとエネルギーを使います。人間は易きに流れるので、簡単な方向へとバイアスが掛かるのです。

 

 

さらに、変化は先が見えないものです。それに対して現状維持は、結果が見えています。わかりやすくハッキリしている方向へ進んでしまうのも、思考の癖と言えるでしょう。変化と現状維持、どうしても現状維持の方へと重力が掛かるのですが、意識して同等のものとして考えることが必要です。

 

 

自分を特殊視しない

自分を特殊視すると、生活を変えることができなくなります。変化を受け入れ、今までと違う生活をおくるには、自分をも一般化して考える必要があります。

 

 

自分を特殊なケースだと考えると、自身の生活を変える役立つ話を聞いても受け入れることができないのです。自分を当てはめることができなくなります。「あの人は特別だから」「自分の場合は違うから」と、自分と他を断絶して考えるので、視野狭窄に落ち入ります。

 

 

一歩上からの視野が必要です。人間には自分を特殊視する傾向があることを頭にいれ、物事を判断するといいでしょう。自分が考える自分の特殊なケースは、他からみると枝葉でしかないケースがほとんどです。我々は、枝葉を根幹だと思いがちなのです。

 

 

線は必要に応じて変える

ルール、しきたり、規制を「必要に応じて変えることができるもの」と柔軟に捉えることが必要です。これらを「変えることができないもの」として絶対視すると、柔軟な発想が出てきません。

 

 

全ては前提条件次第なのです。例えば職場にも様々なルールがあります。何かする際に「簿冊を記載する」職場は多いのではないでしょうか。ですがいつの間にか、簿冊を記載することが一人歩きしている職場がほとんどでしょう。

 

 

実情に合わなくても「とりあえず」簿冊を記載している状況です。誰もが「もはや必要ない古い習慣だ」と思っても、ルールだけが居残り続けている有様です。変えられるものというポイントを頭の中に入れておくことで、見えてくる世界が違ってきます。

 

 

いかに争わないか

競争意識が高いことは問題です。思い込みが激しい人に見られる傾向です。本来、争わなくてもいい事を争ってはいないでしょうか。争う以外に選択肢がない場面は案外少なく、争わずして利を得られる場面は意外とあるものです。

 

 

視野を広く持って争う以外の選択肢を考えると、駒はそろっているものです。確かに争って利を得ることは分かりやすく、流れる気持ちもわかるのですが、「そもそも争うべきか」から考え直すと、長期的な視点でもブレない本質に沿った選択をする事ができるはずです。

 

 

自分はどう思うのかをシンプルに

自分の意見を持つといいでしょう。その際のポイントは「シンプルに」です。意見をシンプルにすると、枝葉を切り捨てて根幹のみを残さざるを得ません。

 

 

よく自分の意見に前提条件をつけすぎる人がいますが、それでは人の心に刺さりません。枝葉を切り捨て、大事な部分のみを言うから、周りを説得できるのです。

 


 

 

 

 

プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

 

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