子どもセーフティーマニュアル 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー

2017.12.20 (水)

 

古き良き時代の人が作った本という感じです。おそらく、受身主義・官僚主義・事なかれ主義の人が、子どものセーフティマニュアルを作るとこうなるのでしょう。面白みがなく、尖っている部分がなく、内容が薄い本です。10年ちょっと前に発行された本ですが、それにしても内容が事なかれ過ぎます。

 

 

特定の読者を想定せず、「多くの人に届くように」という思いが込められているのかもしれませんが、八方美人な内容です。中身に著者独自の鋭くて深い洞察が見受けられません。

 

 

本の最後にある「編集者・協力者一覧」を見ると、「数人のチームでこの本を作った」ような体裁になっています。代表がおり、それから協力者の名前が5人書いています。どの人も小学校長などの教育関係者です。やはり、個性のない横並び的なメンツなのでしょう。

 

 

読みにくいですし、統一感がないですし、いい加減「いかのおすし」は要らないと思います。「いかのおすし」なんて、無理やり過ぎて覚えられるものも覚えられません。

 

 

ですが、これが原点とも言えます。公務員をはじめ社会に貢献しようとする人は、この程度の発想しか持ち合わせていません。ここからいかに離れられるか。間違ったことは言っていないのかもしれないこの本の内容から、いかに深く市場性を追求できるか。それが求められているのだと思います。

 

 

この本の内容は、さらっと「そうかもね」とは思うかもしれませんが、深くうなずいたり、共感できるものは何もありません。よく言われている事をずらずらと述べるこの程度の内容では、読者の心をつかむことが出来ないのです。

 

 

視聴者の興味を放さないユーチューバーのように、共感する人が次々と現れるツイッターのように、ハートを掴んで放さないインスタグラマーのように、現代なりに読者の心に刺さる表現が求められるのだと思います。

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