非行を防ぎ、素直な子どもへ

自分の考えがいかに浅いか思い知らされ、「本来ならこの著者のような人が、社会を変えるべきなんだろう」と思う反面、「自分の方向は間違っていない」と勇気をもらえる本です。

自分の考えが浅いところ思い知らされたのは、「生産性」という言葉が、非常に的を射ているからです。

ただただ「その通りだな」と思うだけです。「生産性」という言葉を使うだけで社会の問題の多くをあぶり出すことができます。問題がはっきりと見えてくるので、これから私たちがどう対処して、どう進むべきかも見えてきます。

会議のやり方、資料の作り方、長時間労働、「生産性」という言葉を使えばスッキリします。うまく言い得ているので、「よくこのような言葉を思いつくな」と思います。言語化できるスキルの力なのだと思います。

勇気をもらったのは、「既存ビジネスの生産性を圧倒的に向上させられる方法は何かか」や「改善的な手法はすべて試みた。他に何か画期的な方法はないか」の部分です。このように「一段飛びの様に考えることが間違っているのか」と自信がなかったのですが、自分の方向は間違っていないと思えました。

生産性を意識するだけで、進むべき方向が見えてきます。不安はあるが、問題の本質が見えなくて困っている方、職場での会議や資料を改善すべきと考えている方、イノベーションをと考えている方、などの一助となる一冊です。