上位視点を持つきっかけになる〜試験に出る哲学
「哲学を勉強したい」とか、「哲学について知りたい」と思ったことはないでしょうか。普段、生活していると、思いのほか、哲学というものに出くわすと思います。思いがけないところから哲学用語が出てきたり、「難しい言葉だな」と思って調べてみると哲学用語だったり。昔、高校の倫理の時間に聞いたようなセリフや人命、それを今聞かされて、「どんな意味だったかな」と思ったこともあるのではないでしょうか。
私も触りしか知らないので偉そうなことは言えないのですが、おそらく哲学を勉強すると、もっと人生が潤うのだと思います。哲学は思いの外、私たちの人生に入り込んでいます。知っていれば、深く知っていれば、何気ないところから得るものももっと多いだろうし、視点が違うものになるはずです。もっと上位の視点を得られるようになるのでしょう。
哲学は、「いかに人生を生きるか」の学問と言えます。どうすれば幸せに生きられるか、どうすればいい人生が送れるか、ということを、紀元前の時代から延々と「ああでもない」「こうでもない」と考えてきているのが哲学なんです。人生の多く悩みや、それに対する解決方法というのは、おそらく哲学で語られてきたものなのです。
私は、社会から非行や犯罪をなくすには、思い込みをなくすことだと考えています。狭い視野で世の中を見ないで、もっと広い視野で世の中を見ること。自分中心の一つの価値観に囚われないで、客観の視点を持つこと。そんな考えが、社会から非行や犯罪をなくすものだと思っています。
でもこの考えも、実は哲学の歴史の中で語られてきたものなのでしょう。中世の哲学者ベーコンは、思い込みについて考えています。世の中には4つのイドラがあって、人はそれらに囚われてしまう。特に劇場のイドラ、です。
権威のある人に言われると、そうだと思い込んでしまいますよね。犯罪をなくすには、非行をなくすには「絆だ」とか「つながりだ」とか。そうとも言えるんですけど、そうとも言えないんです。というのも、私は思い込みをなくして客観の視点を持つには、考えることが必要だと思うんです。自分で悩むほど考えて、自分なりの答えや意見、軸と呼ばれるものを持つこと。そうすれば、世の中の「〇〇しなければならない」に流されないで、自分なりの意見を持つことができます。身近な意見の対立も、世界規模の紛争も、いずれも価値観の衝突です。相手の価値観を受け入れられる寛容さこそが社会の潤滑油なのです。寛容さに必要なのが、相手の立場を想像できる客観の視点。そんな客観の視点を持つには想像力が必要であって、そのためには考える時間が必要なのです。考えるのは、皆んなでワイワイしていたのでは得られません。自分の中での自問自答こそが、深みのある思考へと導いてくれるものだと思います。
想像力を得るには、相手の気持ちを想像するには、相手の価値観を受け入れられる寛容さを身につけるには、一人で考える時間が必要なのです。安易に「絆」や「つながり」を求めて、みんなでワイワイやることではないのです。
「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。
自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。
心よりお待ちしております。
[contact-form-7 id=”10255″ title=”セミナー申込みフォーム”]
30分の無料相談を承っています。子ども、非行、犯罪、警察対応、などのキーワードで気になりましたらご利用ください。基本はウェブ会議アプリを使ってのオンラインですが、電話や面談も対応できます。
モヤモヤ状態のあなたが、イキイキとする無料相談です。次の一歩を踏み出すために、お気軽にお問い合わせください。
下記お問い合わせフォームで「相談希望」である旨をお知らせ下さい。
[contact-form-7 id=”2700″ title=”お問い合わせ”]
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
[contact-form-7 id=”4057″ title=”小冊子ダウンロード”]
関連する投稿
- どら焼きを食べながら「怒りについて」を読もう
- ローマ皇帝は桜木花道なのか。BBC「ザ・ローマ」に見るレトリックと詭弁
- すべての本の共通点。本には何が書かれているか〜ドラえもんの読書感想文が書ける
- 正当な対価という自己都合な倫理〜お金は銀行に預けるな
- どうして文章を書いていると考えがはっきりするのか〜伝わる・揺さぶる!文章を書く
現在の記事: 上位視点を持つきっかけになる〜試験に出る哲学