子どもの非行の防止のために、親は怒らない忍耐を身につけるべき

2016.01.05 (火)

幼い子どもが親に怒られている様子を見ると心が痛みます。幼い子どもという弱者に対して怒るのは、弱さの表れ。相手は子ども。自分の意思表示も満足にできない、力もない、幼い子ども。怒っても仕方ありません。間違ったことをしたら諭すしかありません。確かに諭す事は難しいです。子どもが理解できるように話すには、なにより自分がエネルギーを使います。怒れば子どもは一発で意気消沈します。でもそんなことでは、子どもは納得いかないでしょう。子どもの心にブスブスとくすぶる火のような気持ちが残ります。子どもの行動は周囲の人間のコピーでしかありません。周囲の人間の行動を子どもは真似るし、子どもがする行動は周囲の人間がしている行動です。幼い子どもに最も影響を与える周囲の人間とはすなわち親のこと。子どもを怒ることは、子どもに他者を攻撃する模範も見せているようなものです。

子どもは親を無償で愛します。岡田尊司氏の本を読めば詳しく載っています。いかに子どもは親の愛を求めているか。
それ以前に子どもを見ていればわかります。
いたずらをして親からさんざん怒られ、泣いてすねて、「もう嫌い」。
すると親も親で心に暗い影ができて、幼い子どもを嫌悪する気持ちができます。良くないとは思っていても、子どもに対して感情的になってしまう自分を正当化する気持ちが頭をもたげてきます。
だけど次の瞬間、2〜3歩歩いた後、タメ息を一つついた後、家では水道で手を洗ったりなんかした後には、子どもはまた笑顔で寄ってきます。怒られても怒られても、なかなかこりないで親に無償の笑顔を提供してくれます。

よく怒ると叱るは違うというが、変わりません。そんなのは大人に都合のいい弁解でしかありません。言われる方にとっては攻撃的な、威圧的な、憤慨した顔と声で何事か要求してくることに変わりはありません。怒ったって叱ったって、言われる方は嫌な気持ちになることに変わりはありません。相手を嫌な気持ちにさせる行為が良いことであるはずがありません。相手を嫌な気持ちにさせておいて、「子育てだから」なんて言い訳が通用するはありません。

叱ったり怒ったりする気持ちもわかりますが、そのくらいは我慢。大人ですから。叱ったり怒ったりせずに子ども気づかせるには知恵なり忍耐なりが多分に必要だけど、そのくらいは力を持つ親が我慢してしかるべきところです。

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