ふんばる組織、変わる社会
古い体質の組織は働きにくいものです。
大企業、公的機関、官僚。日本の古い組織は変わる事を拒みます。古くて大き組織ほど、驚くほど昔の体質をかたくなに守っています。
天下り、根回し、遅い決断、一方通行だけの誰も喋らない会議、何人ととらなくてはならない決裁、規制や罰則、各種ハラスメント、「沈黙は金なり」、「平家に非ずんば、人に非ず」、本音と建前、あ・うんの呼吸・・。
組織は社会が変わっていく中で、戦後の体質を必死に守ろうとしています。インターネットやスマートフォンが普及し、誰しもが色々な情報にアクセスし、自由に情報を閲覧し、世の中がグローバル化し、大勢の外国人が日本を練り歩き、社会が自由競争をし、個々がそれぞれに情報を発信している中で。
組織の中央にいる人は、そんな世の中の流れを感じなくなっています。組織の三角形の、上の方にいる人たちは、いまだに変わらない事が美徳だと信じています。社会、世界、日本、そしてそれぞれの地域が急速に変わる中で、昭和の体質を守ることが世の中の平和に繋がると思っています。
それは外部との接点がないからです。社会の変化なんてどこ吹く風。グローバル化も、市場化も、インターネット革命も、組織の真ん中に行けば行くほど、社会の風を感じなくなっています。なぜなら周りには組織の構成員がたくさんいます。組織の真ん中の人たちには、変化の風が当たらないようになっているのです。
大変なのは、外部との接点がある、組織のすそにいる人たちです。社会の変化という風をまともに受けながら、組織を守っています。何が正しいかわからないまま、市場化という風に流されないように、グローバル化という荒波にのまれないように。変化を間近に感じながらも、無理やりこらえているのです。
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