子どもの非行はどこへ相談したら良いのでしょうか?

2020.01.16 (木)

相談、特に子どもなど、大事な存在に対する相談をする時に、大切な心構えを紹介しますね。

 

 

それは、「自分で直す!」という心構えです。色々な人の意見を聞く。で、聞いた意見を参考にはする。でも、「最終的には自分で直すんだ!」という心構えを持つことが大切です。というのも、あなたよりも子どもについて、よく知っている人はいないですよ。小学校6年生まで約12年、ずっと一緒に過ごしてきたのでしょうし、あなたの影響をもろに受けている子どもです。子どもがどんな存在なのか、それっていうのは、自分からどんな影響を受けているのか、自分は普段、周りに対してどんな空気を与えているのか、そんな自分を分析する作業でもあります。確かに自分の普段を直接に客観視することは難しいのですが、それでも自分に関する客観的な情報を集めやすいのも、自分自身であるはずです。

 

 

それに、あなたほど自分の子どもを大事に思っている人もいないはずです。自分の子どもが可愛くないわけないでしょう。それは、他のどんな大人にも負けていないはずです。確かに「児童虐待」なんてニュースも見るのですが、それでも世の中の大部分のお父さんお母さんは、自分の子どもに盲目的になるほど好きなはずです。大事に思っているはずです。なので、あなたほど、首を突っ込んで非行を直そうとする人は、他にはいないんです。どんなに知識を詰め込んだ専門家だろうと、どんなに非行少年を相手に仕事をしてきたお上だろうと、自分の子どもを思う親にはかなわない。それは、あなたでもようくわかっているはずです。

 

 

非行の専門家、警察官、医者、学校の先生、児童相談所の職員、心理カウンセラー……。子どもの非行を直してくれそうな職業や肩書きは世の中にたくさんあります。ですが、断言していいですが、誰一人として、「子どもの非行を確実に直せる!」と言い切れる人はいないはずです。そんな人は誰ひとりとしていないんです。それは、歴史を見れば明らかなように、世の中から犯罪がなくなったことが無いからです。社会から悪い人が消えたことが無いからです。世界から悪の心が消滅したことがないからです。普遍なことはいくつもありますが、悪の心、悪いことをしようとする人の心も、正義や善と一緒で普遍です。いつの時代、どこの場所にもあるものです。

 

 

子どもの非行とは、要は子どもの犯罪です。言い方が違うだけで、「子どもの」非行と言えど、それは犯罪、悪の心、暴力性、ということになります。それをなくすということは、これまでの人類の歴史で、誰一人として、成し遂げたことは無いんです。それだけ難しいんです。

 

 

私は昔、警察官をしていました。親は学校の先生でした。警察官をしている際に、子どもの非行の関係で児童相談所、医者、刑務官。そんな人たちと接点がありました。誰ひとりとして、子どもの非行を直せる人はいないでしょう。警察官をしていた際にも、相談をされたことが幾度かあります。が、ハッキリ言ってわかりません。それは、子どもがどんな人間なのか、わからないからです。警察官にできることは、警察官から見た、その子どもの一面性。親と接しいている時とは別の、警察官とせっしている時の、その子どもの人となりと、その人となりに対する私なりの分析を、お父さんやお母さんに与えることです。「子どもを素直に成長させたい!」というお父さんやお母さんの手足となって、情報収集を手伝ってやることです。「あなたのお子さんは、私と接している時はこんな感じです。私にはこんな風に見えます」という断面を、伝えることです

 

 

もちろん、私も仕事でやっているので一生懸命やります。「子どもを素直に成長させるにはこんな事が大事」というのを持っていますし、多くの非行少年と接してきた中で、「共通するのはこれだな」っていうものも見えます。けれど、それが、その子どもにも、その家庭にも当てはまるかどうかは、わからないのです。お父さんやお母さんほど、子どもに一生懸命になれる人もいないでしょう。どんなに子ども相手の仕事をしている人でさえ、お父さんお母さんには敵いません。「自分の手に負えないから誰か直して!」ってんではなく、「最終的には私が決める。とりあえず、そのための情報をくれ!」という態度で周りを利用すれば、相談するときに得られるものも違ってくると思います。

 

 

それと、「医者にいって薬を処方してもらえば」という人もいます。確かに精神的な薬を処方して症状を抑えることも可能ではないのかもしれませんが、気をつけてください。薬を処方してもらった子どもは、もはやかつての子どもではなくなっている可能性もあります。暴力性、攻撃性を精神的に抑える薬を処方してもらうことはできるのでしょうが、一時的にしか効かないそれらの薬を続けていると、廃人の様になることもあるので。

 

 

結局は、「すぐに直せるような都合のいい特効薬はない」ということです。そんなものがあれば、誰でも使っています。世の中から犯罪者は無くなっています。日本も世界も、ユートピアの様になっているでしょう。それがなかなかできない。世の中から犯罪、悪人、悪い心が無くならない、ということは、都合よくそれらを消すのが難しいからです。あっちを立てればこっちが立たぬ。暴力性や攻撃性を抑えると精神が全体的に沈んでしまうように、「都合のいいところだけ」というわけにはいかないのです。

 

 

子どもを直そうとしたら、時間をかけ、エネルギーをかけ、自分で少しずつ考えを深めていくしかありません。子どもの非行を直すには、子どもの方向性を変えることかもしれませんし、もしくは自分自身が変わることかもしれませんし、あるいは自分の世の中に対する見方を変えることかもしれません。都合良くいくものなんて無く、「自分で直す!」という心構えより強いものはありません。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

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ようやくできました。「妄想スナイパー理論」です。タイトルは「インパクトがある方が人目につくかな」と思って、こんなタイトルにしていますが、中身は「犯罪と非行をなくして、思いやりを育む方法」になります。

 

思いやりってけっこう、掴みどころのないものだと思うんですよ。昔から「思いやりを持ちなさい」とか「思いやりが大事です」なんて周りから言われることは多いと思いますが、「それって何なの?」と聞かれた場合や、「それってどういうこと?」と深く知ろうとした場合、それと「どうやって持つことができるの?」となった場合に、うまく答えられないと思うんです。

 

そこで、一つの具体案として、「スナイパーのようなものだと」というのを示したいと思います。スナイパーとは、遠くから銃で相手を狙う、狙撃です。思いやりとは、スナイパーのようなものなのです。もちろん、思いやりっていうのは頭の中のことなので、実際に銃なり狙撃なりはしませんが、遠くから狙うすスナイパーと思いやりっていうのは、似ています。

 

スナイパーと思いやりはどうして似ているのか。スナイパーと思いやりの間の共通点とは何なのか。スナイパーと思いやが似ているのだとしたら、思いやりを育むにはどうすればいいのか。そんなことを、この小冊子には載せてみました。35,222文字です。目次はこちらで公開しています。

 

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