非行を防ぎ、素直な子どもへ

非行相談の目的は、出すことです。内に持っているものを吐き出すことです。非行相談で悩みや不安や気になっている小さなことを口から出すこと。普段、意識しないほど小さなモヤモヤを外に出すことです。

なぜか。それで多くの気が晴れるからです。相手に伝えることはバカになりません。不安や悩みを解消するのに、とても有効な手段です。言おうか言うまいか悩んでいて、吐き出して気が楽になることに似ているのかもしれません。大部分の不安、悩み、モヤモヤは、吐き出すことで解消できます。

ただ吐き出すのではなく、相手に伝えるからこそ意味があります。相手に伝えようとする中で、どうしても形にしなければなりません。聞き手がいるので、最低限の言葉にしなければならないのです。その中で、形のないモヤモヤしたものも輪郭を帯びてきます。

輪郭を帯びてきて形が見えてくると、自分でも気が楽になるものです。それまでわからなかった不安の対象が見えてくるので、その先の解決法なども自分でわかってくるのです。モヤモヤが徐々にはっきりしてくると、次はその先、モヤモヤをどう乗り越えたらよいかまでもがうっすらとわかってくるのです。

汗にしろ何にしろ、人間は出しているときが気分がいいらしいです。それは不安や言葉やもかもしれません。体の外に出すことで気分が良くなるのでしょう。

非行相談の目的は、吐き出して自分の悩みを見えるようにすることです。相手からアドバイスをもらう事が目的でないのならば、幾分、気も楽になると思います。