子どもが非行の兆しを見せた際、相談することのメリットとは
先日お話を聞いた、万引きした高校生の男の子を持つお母さんは、話をしているうちに随分、気持ちが落ち着いてきたようでした。
他者に悩みを相談する事のメリットは少なくとも二つあります。自分の頭が整理される事と、客観的な意見がもらえる事です。
話をしているうちに、自分の頭のモヤモヤが整理され、霧が晴れていき、「悩みは何なのか」「悩みはどの程度、深いのか」「悩みの根本的な問題は何なのか」が見えてきます。それが、頭が整理されるという事です。
それと悩みがあるというのは、それに対してこだわりがあり大事に思っているという事です。自分に近いモノでもあるので、主観を入れて考えてしまい、なかなか客観的に見えません。しかし、誰かに相談すれば客観的なアドバイスがもらえ、悩みに対してより適切に対処できるようになります。
非行の悩み相談において、特に「何が悩みなのか」を整理してくる必要はありません。モヤモヤしている状態では、何が悩みなのかすらわからないのが実情だと思います。
子どもが「いつ、どこで、どんなことをしたのか」を話していただき、それに対して私が、相談者が置かれている状況をさぐる質問をします。それによって、相談者自身の頭が整理され、自然と自身で悩みに対してよりはっきりとしたモノが見えるようになります。今の相談者の状況における最適解が見えるようになります。
霧が晴れていくように、なかなか見えなかった悩みの大きさや形や色や中身が見えるようになり、「自分が今いる状況がこうだから、こうしたほうがいい」というのがわかるようになるのです。
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