子どもを非行に走ることなく育てるために理解する事とは
この間、万引きしてしまった高校一年生のお母さんがぼやいてました。
「愛情を持って子どもを育ててきたつもりです。どうしてこんな事をしてしまったのか。優しい子になる事と、嘘をつかない事は言い聞かせてきたつもりです。なのに万引きをしてしまったし、嘘も頻繁につく子どもになってしまった。原因は・・わかりません。」
まっとうに育ててきたつもりなのに、子どもが非行に走ってしまい、原因は分からないとの事。原因は思い当たる節がない。どうしてこんな風に育ってしまったのかわからないとの事でしたが、それが親の本音なのでしょう。
子どもを犯罪者にしたい人はおそらく、いないはずなんで、誰しも善かれと思って必死で子育てしてます。だけどフタを開けてみたら非行に走るようになってしまった。
私がお話を聞いて感じたのは、「子どもは思いどおりに育たない」という事でした。「親の心、子知らず」と言うように、子どもは親の思い描くレールの上なんか、走ってくれません。習い事をさせても行かず、おもちゃや本を買っても遊ばず読まず、お弁当を作っても食べずです。
「子どもは思い通りに育たない」事を前提で育てる事です。そうすれば、子どもが思い通りにならない時にイライラしてしまうことなく、「しょせん、こんなものか」かで済みます。子どもにとっては親のイライラやストレスが、何よりの悪害です。決して習い事をさせない事や、おもちゃや本を買ってあげない事ではなく、それよりも親のイライラやストレスが子どもにとって避けるべき事です。
「子どもは思い通りに育たない」とか「しょせん、こんなものか」という考えは、子育てを放棄するという意味ではありません。「子どもを一人の人間として接する」という意味です。
自分の所有物ではなく、自分の思い通りになる存在ではなく、自分よりも立場が弱い者ではなく、個別の一人の人間として接するという意味です。
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