「子どもが非行に走ることなく素直に成長する社会」を作るのは誰なのか

警察官をしていた時、この様な意見をよく聞きました。
「警察官は何もやってくれない。どうでもいい交通取り締まりばかりやって、本当に事故を減らすような仕事をしていない。やらなくてもいいような職質ばかりやって、本当に犯罪を減らすような仕事をしていない。」
「私たち一般市民は、事故や犯罪を減らす手段を持たないのだから、警察が対策を打ってくれなければ困る。私たちには何もできないのだから、他の人がやってくれなければ困る。」
確かに世の中の多くの人が、同じ様に思っているのだと思います。警察と市民の関係、自分らにはできないけれど警察にはできる、の様に、多くの人が「誰かがやらなければ。だけどそれは自分ではない。」と思っているのだと思います。
そして、自分にはできないけれど、他の人ならばできると思っているのでしょう。公務員、役所、官僚、お金持ち、インフルエンサー、それらの人に対して「やってくれなければ困る」と思っているのではないでしょうか。
実は、社会を動かすのは誰でもできます。むしろ、社会を動かすのに有利なのは、一個人なのです。公務員、役所、官僚、お金持ち、インフルエンサーというのは、権限がある様で非常に弱い存在なのです。
立場のある人間は、権限を持っている代わりに、しがらみによって動きを制限される事が多いのです。例えば社会の目。目立つ立場にいる人は、何をするにしても社会の目からの監視を受けます。
公務員、役所、官僚には「そんなことやっていいのか。」というヤジが飛びます。お金持ちには「金持ちのくせにそんなことするのか。」という僻みがや妬みが浴びせらるでしょう。インフルエンサーには「あなたがそんなことするなんて信じられません。がっかりです。」という恨み節をSNSでよく見かけます。
立場のある人間というのは、実は非常に動きづらい存在なのです。
社会を変えるのに強いのは、立場のある人間よりも一個人です。一個人ほど強い存在はいません。社会の目という監視がないので、自由に動けます。属している組織がないので、組織の意向を気にする必要もありません。
確かに一個人は、立場のある人間ほど知識に疎いのかもしれませんが、それは足でカバーです。腰の軽いのが一個人の強みですから、知識は後から身につければいいのです。腰が軽ければ、知識をどんな方法でも身につけられます。
社会を変えたり何かを成し遂げるのに、立場のある人間など、他の人間に動いてもらおうと思ってばかりいてはいけません。一番動きやすいのは、立場のない一個人なのですから。
私は、子どもが住みやす社会を作ろうと思います。子どもが非行に走ることなく、素直なまま成長する社会。非行などという余計な時間を過ごすことなく、未来へ向かって前向きに突き進める社会です。
確かにそんな大きな目標は、一個人がすべきことではないのかもしれません。ですが、公務員、官僚、政治家、警察官、学者、などに任せていても、子どもが住みやすい社会ができるとは思えません。
たとえ似た様な目標を持っていても、彼らにはしがらみがあります。目標実現に向けて自由に動くことを阻む、制限が課せられているのです。権限のある立場こそが、自由な動きを止めてしまっているのです。
社会を変えるのに一番強いのは、一個人です。理想の社会を作るのに立場は足かせでしかありません。子どもが非行に走ることなく素直に成長する社会を作るのは、一個人なのです。決して立場のある人間ではないのです。
関連する投稿
- 子育てとは「シュレディンガーの猫」のようなものである
- マイクラを活かすのは文章表現だ。自分の好きを人生に繋げる接着剤
- 「テニスの王子様」越前南次郎。優しさとは距離をとることだ。
- 育児を楽にするには距離を置くことであって、そのためには書くことだ
- 子どもに与えたい、多様化の時代に必要な能力とは
現在の記事: 「子どもが非行に走ることなく素直に成長する社会」を作るのは誰なのか