伝え方が9割 〜 非行防止の子育てや原因・家庭環境・少年の心理を探る
さて、困った。子どもが熱を出してしまった。仕事を切り上げて帰らなければならない。上司に相談して「Yes」をもらわなければならない。どう伝えるべきか。
そんなときに参考になるのが、本書です。本書には、あなたがこれからする頼みごとに「Yes」をもらう具体的な技術が載っています。
この本は、人の心に届く伝え方を学び、身につけることでビジネス、人生で成功したい人のための本です。
この本では、「No」を「Yes」に変える7つの技術、「強いコトバ」をつくる5つの技術が紹介されています。
著者は本書全体をとおして、エネルギーがあるコトバは思いつくものではなく、作るものであり、その作り方にはレシピがあると説いています。
同じ内容のプレゼンなのに、プレゼンする人によってよく聞こえる場合と平凡に聞こえる場合があります。上司の許可をもらうのに、許可が下りる人と下りない人がいます。街頭演説する政治家でも、政策内容は大して違わないのに、聞いてもらえる人と聞いてもらえない人がいます。企業の広告ポスターにも、見て心を動かされるコトバと、動かされないコトバがあります。
それは「伝え方」の違いであり、エネルギーのあるコトバの作り方を紹介するのが本書です。
職業柄、非行少年と話をする機会が多くあります。話をスルーされず、きちんとこちらの話を聞いてもらい、非行に走らず素直に成長させるには、どういうコトバで伝えたらいいか、毎日毎日、本当に悩みます。
私もぜひこの本で紹介されていた技術を使い、自分のコトバにエネルギーを持たせるよう、努力したいと思います。
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