大人どうしの会話にも通用する、非行の兆しを見せた子どもをその気にさせる話し方とは
非行の兆しを見せた子どもを更生させるには、今、自分がどんなに悪い状況になっているかを、子ども自身に知ってもらわなければなりません。
しかしだからと言って、例えば「自分が何をやっているのか、わかっているのか。」「万引きなんか、やってはいけないんだ」などと、こちら側の考えを押し付けては、効果は望めません。反発する可能性もあります。
効果があるのは、相手に気づかせる事です。話の中で「万引きについてどう思う?」「それをしたら、相手はどう思う?」などと相手に話すやり方です。子ども自身が気づき、自ら話すことで、やらされ感をなくし、積極的に実践できる雰囲気を作ります。
これは、子ども相手の話し方にとどまりません。大人どうしの会話でも十分に通用する話し方です。例えば、言いにくい頼み事があったとします。やらなければならない仕事があります。自分と相手、どちらかがしなければなりません。
しかし、自分はその仕事をできません。その仕事は非常に骨がおれる仕事であり、正直、「やりたくない」という思いも根底にあります。
そんな時に、ダイレクトに相手に頼んでは反発が予想されます。だから、相手に気づかせるように話を持っていくのです。自分がその仕事をできない理由、誰かがその仕事をしなければならない理由。
若干、誘導気味ですが、周りを固めるイメージです。そうする事で、相手にその仕事をしなければならない事を気づかせ、反発せずにしてもらうのです。
非行の兆しを見せた子どもをその気にさせる話し方は、大人どうしの会話でも、通用するものが多いのです。
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