非行の兆しを見せた子どもがつくウソとは
非行の兆しを見せた子どもは、とにかくウソをつきます。どの位ウソをつくかというと、話の最初から最後までです。ウソから話に入って、ウソのまま話を終わらせようとするのです。
例えば大人であれば、ウソの話をしていても辻褄が合わなくなれば、ウソをついていたことを認めて本当のことを言い始めます。
大人であれば、相手から「それじゃ話が合わないだろう。さっきはこう言っていたじゃないか。」などとウソを指摘されれば、そのウソについてはそれ以上引っ張る事を諦めます。
しかし、子どもは違います。ウソを指摘されても、ウソをつき通そうとします。「さっきと言った事が違うだろう。」と言われても、「だって本当の事なんだからしょうがねぇじゃん。」と返します。
話がおかしくても「本当の事」だと言い張れば、それで相手があきらめてくれると思っているのです。話が二転三転しても、自分がこうだと言えば、話があやふやなままでも聴取が終わると思っているのです。
この様な子どもには、理詰めは通用しません。いくら積み木を重ねる様に、事実を積み重ねて本当にあった事を探ろうとしても、ウソを言われて「だって本当の事なんだからしょうがねぇじゃん。」で一蹴されます。
辻褄が合う答えを引き出すには、揺さぶりです。押して引いて、引いて押します。強く言ったら、共感したり、はたまたそれらを組み合わせたりして、相手の頭を揺さぶって、事実を引き出すのです。
子どものウソには、大人とは違った対応が求められるのです。
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