小学生に読み聞かせが有効な3つの理由
小学生になった子ども。「自分で本を読んでほしい」と思えど「なかなか難しい本にレベルアップできない」「子どもが本から遠ざかっている」と感じる。その様に感じているあなたには、本の読み聞かせをお勧めします。子ども自身に自分で読ませるのではなく、読み聞かせるのです。
私も「小学生は読み聞かせ卒業なのではないか」と漠然と思っていましたが、そんなことはありません。
読み聞かせは、本の魅力を子どもに伝えるのに、小学生でもまだまだ使えます。例えが自分の子どもだけなので申し訳ないのですが、その理由を3つご紹介します。読み聞かせてみたのは、児童書・童話と言われるものです。
1 頭をフル回転で聞いている
読み聞かせをすると、話を聞いている時の子どもの表情が違います。真剣な表情でジッと話を聞いています。やはりマンガを読むのとは違うのでしょう。本はマンガに比べて絵が圧倒的に少ないため、抽象的なもののインプットになります。絵によって具体なインプットができるマンガであればもっとリラックスして何も考えずとも頭に入ってきます。
それに対して本は、頭を回転させなければついていけないのかもしれません。実態のない私の話し言葉と、数少ない挿絵からの想像。主人公がどう感じて、どう行動して、全体的なストーリーはどう流れて。童話と言えども、子どもにとっては何も考えずに聞けるほど甘くはないのでしょう。
2 意外と内容を覚えている
先日、息子と一緒にレジャーで山登りをしていた際に「これってピョンピョン岩だね。」というニュアンスのことを息子が突然言いました。それは私が読み聞かせていた本に出てくる岩の名前です。現実世界の山登りで通った山道の様を、読み聞かせられた本のストーリーの情景と子どもは重ね合わせていたのです。
私は「どうせ面白くなくてすぐに忘れるんだろうなぁ」と思いながら読み聞かせていました。それなのにストーリーに出てくる名前を言われて、私も嬉しくて驚きました。「これってピョンピョン岩だね。」と子どもから言われて、私の方が「・・・はて何だっけ」と思い出せませんでした。
3 思いのほか、「読んで」「読んで」と食い付いてくる
「面白くなくて一晩だけで終わるかな」と思ったところ、息子は思いの外、前向きです。私が「今日も読む?」と聞くと「読む読むう」と積極的に聞きたがります。社会には本以外にも色々なメディアがあふれています。ゲーム、テレビ、インターネット。特にインターネットの中には膨大な動画が広がっており、具体な映像の面白さがどこまでも続いています。
ですけど本の面白さについて、私たちはもっと自信を持っていいのかもしれません。派手な演出効果の他のメディアを目の当たりにすると、本は「押され気味」と思いがちです。ですが子どもが食いつくだけの魅力を十分に本は持っているようです。
いかがでしょうか。小学生になってもまだまだ読み聞かせは通じます。「子どもに本が身近になれば」「できれば子どもに読書週間がつけば」と思うのであれば、読み聞かせをもう一度してみてはどうでしょう?参考にしてくださいね。
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