非行の兆しを見せた子どもの心を開く、応用的な方法とは
引き続き、相手に共感を伝える方法についてのコラムです。
非行の兆しを見せた子どもなど、相手を素直に成長させるには、相手をその気にさせて動かすことの前段階として、相手に心を開いてもらう必要があります。相手に心を開いてもらうには、相手のに共感することが必要なのです。
今回は、相手が言ったことをそのまま言い返す方法よりも若干、応用的な方法です。
それは、要約して言い返すという方法です。相手が言ったことをそのまま言い返すのではなく、話をまとめたり、より適切な表現に言い換えたり、相手が言いたいことを推測したりして、言い返すのです。
「それは、商品をとってバッグに入れたのは自分ということ?」「つまり友達を誘ったのは、自分ではないということを、君は言いたいの?」「十分に反省してるということでいい?」
子どもは、距離が離れていて全く打ち解けていない人とは、黙して語らずです。ある程度距離が近くなって話をするようになっても、脱線ばかりでこちらの意図した方向へと話がなかなか進みません。
話を要約して言い返すと、相手に共感を伝えられるばかりでなく、脱線しそうな話を前に進めることができるというメリットがあります。
相手が言ったことをそのまま返すだけでは、話のテンポがワンパターンになってしまい、手詰まり感が出てしまいます。非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させるため、相手に共感を伝える方法には、「相手の話を要約して言い返す」方法もあるのです。
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