象の鼻としっぽ 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー

2017.10.01 (日)

コミュニケーションギャップのメカニズムとは

 

 

この本は、コミュニケーションギャップのメカニズムを説明した本です。

 

 

本書には、コミュニケーションギャップの解決策よりも、コミュニケーションギャップの種類やどのようにギャップが起こるかという説明が、圧倒的に多く出てきます。

 

 

著者は、コミュニケーションギャップ解決の一歩は、「気づくこと」だとしています。コミュニケーションギャップのメカニズムを理解し、「自分がコミュニケーションギャップという問題に面している」と気づくことが、問題を解決する入り口であり、気づくことが解決のための大部分を占めると説いています。

 

 

コミュニケーションギャップの原因

 

 

著者はコミュニケーションギャップが起こる原因を3つ、挙げています。

 

 

まず、「人間は例外なく自分中心」だということです。物理的に相手の目線に立つことは不可能ですし、人にはそれぞれ、それまでの人生経験や知識などからくる固有のものの見方があります。しかし私たちは、往往にしてこのことを忘れ、他人も自分と同じものの考え方をしていると思い込んでしまうのです。

 

 

次に「伝わっているという幻想がある」ということです。そもそもコミュニケーションでストレスを感じるのは、「伝わっている」と思うことが実際には「伝わっていない」からです。「伝わっていないこと」を前提にすれば、ストレスを感じることも少なくなるはずです。

 

 

最後に、「同じ全体を見ているという認識で、お互いに違う部分を見ている」からです。もともと違うものを同じものだと認識しながらコミュニケーションをしていることが、ギャップを生むのです。

 

 

コミュニケーションギャップを解決すれば

 

 

「子どもがいうことを聞いてくれない。」「部下が物分かりが悪い」「上司は私のことをわかってくれない」など、私たちの悩みは9割がコミュニケーションによるものだと言われています。もっとコミュニケーションがうまくできたならば、私たちの人生はもっと有意義なものになるはずです。

 

 

イライラすることがなくなれば、子どもともいい関係を作ることができるはずです。職場でのコミュニケーションがもっとできるようになれば、仕事のモヤモヤを家庭に持って帰ることもなくなります。コミュニケーションの悩みがなくなれば、付き合いの幅が広がり、もっと多くのコミュニティに参加できるようになるはずです。

 

 

著者は、コミュニケーションギャップを解する方法は、ギャップに気づくことが第一歩であり、それが大部分を占めると説いています。まずは気づかなければ始まらないし、気付ければその先も見えるというのです。

 

 

本書は、普段私たちが何気無く行なっているコミュニケーションに深く切り込むツールです。普段何気なく行っているからこそ、このコミュニケーションへの理解が深まれば、より進んだ生活が送れるはずです。

 

 

本書を読んで、普段のコミュニケーションに対する理解を深め、1つ進んだ生活を送れるようになってみては如何でしょう。

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