子どもの非行相談

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1 非行相談の概要

 

非行相談は、相談者を知ることから始まります。

 

 

非行から立ち直るための方法というのは、一人一人違うものになります。例えば、一般的に非行の原因の多くが家庭不和にあったとしても、家族の人数も住んでいる場所もそれぞれの家庭で違います。親の働き先や年齢や趣味なども一人一人違います。万人に共通な最善最適な解決法というのは存在しません。

 

 

だから、相談者がどういう人でどういう環境にいて、子どもはどういう人でどういう環境にいて、というのを詳しく聞くことになります。住所、職業、氏名、生年月日、趣味・・などを詳しく詳細に聞くことになります。

 

 

できれば、住んでいる場所、家、部屋を直接見せていただいた方がいいとも思います。その方が、私が相談者の置かれている状況を直接、感じることができるからです。

 

 

けれども、相談者は非行相談にくる際、特別に悩みを整理してくる必要はありません。悩みというのはモヤモヤしていて、整理できるものではないと思うからです。

 

 

相談者には、「いつ、どこで、子どもが何をした」というのを説明していただきます。その後、相談者がおかれている状況について、私が質問します。その中で相談者が今、どういう状況に置かれているのかを整理して、一緒に最善最適な解をさぐります。

 

 

相談者が置かれている状況を知ることが、一人一人違う、非行の解決法を見つける鍵になります。

 

 

2 非行相談のメリット

 

相談のメリットは2つあり、客観的な意見を得られることと、自分の頭が整理されることです。

 

 

(1)客観的な意見を得られること

 

 

相談者というのは、とても悩んでいます。わざわざ時間を作って来てくださるのですから、よっぽど困っているのだと思います。困っているのは、その相談事に興味があり、自分のこだわりがあるからです。その相談事を大事に思っているからです。子どものことより自分の事に興味があり、子どもには大して愛情を感じられない様な人は、そもそも悩みません。悩むことは、それだけ子どもを大事に思っているからです。

 

 

けれども、子どもについて悩むというのは同時に盲点でもあります。誰でも自分が大事に思うものに対しては、客観的な判断ができないからです。

 

 

例えばジャニーズが好きな女の子がいたとします。この女の子はジャニーズが好きでたまりません。コンサートにも言った事があるし、今後も行く予定です。今度、ジャニーズの◯◯くんが出演するドラマが放送されます。そんなジャニーズびいきの女の子に、「◯◯くんが出演したドラマどうだった?」と聞いて、客観的な意見が返ってくるとは思えません。◯◯くん中心に見るだろうし、◯◯くんしか見ていないかもしれません。あるいは「◯◯くんにあんなドラマは似合わない」なんて言うかもしれない。どちらにしろ、客観的で大局から見た意見が返ってくることはありません。

 

 

例えば男性というのは車が好きなものです。かっこいいスポーツカー、外国メーカーのキリっとしたデザインの車、他を威圧するような悪びれたマスクの車。男というのは、こういう物にどうしても憧れを抱いてしまいます。ゆえに、自分の運転にこだわりを持っている人は多いです。街を運転する多くの男性が思っています。「なんだよあの車、運転へただな」とか「俺の運転のほうがうまいな」とか。だけど、ある調査によれば、世の中の男性の9割は「自分は運転が比較的うまい方だ」と思っているらしいです。自分のこだわりがある事は、客観的に判断することができません。

 

 

自分の子どもでも同じです。親というのは自分の子どもに甘く、根拠なく期待してしまいます。どうしても、根拠もないのに「自分の子どもだけは違う」と思ってしまいます。勉強だってスポーツだって人間性だって、自分の子どもを評価しろと言われたら、いいところばかりを探してしまいます。だけどその割に、他の子どもはどうしてか短所ばかりが目についてしまいます。自分の子どもと他の子どもとで、大して違いはないのに。

 

 

人間は、自分が大事に思っていることでは、客観的な判断ができないのです。

 

 

(2)頭が整理されること

 

 

もう一つのメリットは自分の頭が整理されることです。悩みというのは、アウトプットすることで整理されます。

 

 

自分の頭の中にある悩みは、自分の頭の中にあるうちは、モヤモヤしていてつかみ所が無く、どう対処していいかわかりません。悩みはハッキリした形がないので、悩み自体があるのかどうか、それすらもわからなくなります。どのくらい深刻なのかもわからないのですが、ただどうしても気になり、自分の頭の中を堂々巡りしている間は、なんとなく不快な感じです。

 

 

だけど少しの勇気をもってアウトプットしてみると、だんだん霧が晴れてきます。もちろん一気にアウトプットなんてできません。ゆっくりで構わないのです。少しずつ、手探りでするしかありません。モヤモヤした悩みの一番、引っかかりがありそうな部分から徐々アウトプットしていきます。誰かに話したり、説明したり、独り言だったり、ノートに書いたり、パソコンのキーボードを叩いてつづったり。

 

 

すると、不思議と悩みの形が見えて来ます。悩みの形が見えて来ると、徐々に不快なものが薄れていきます。その悩みがどれほど深刻か、あるいは深刻でないのかも見えて来ます。対処の仕方も見えて来ます。こうなると悩みの不快さは随分と、とれてきます。非行相談は、子どもの非行のモヤモヤを晴らすための、いいアウトプットになります。

 

 

3 非行相談のポイント

 

 

非行相談をする際のポイントは、権威にとらわれないことです。資格や肩書などの権威にとらわれないで、共感できる人に相談することです。

 

 

確かに一昔前までは、資格や肩書などの権威が、相談するに値する人を探す際のポイントでした。権威を頼りに相談相手を探す事が有効な手段でした。権威を頼りに相談相手を探せば、大勢に支持されている人を見つけることができたからです。

 

 

しかし今は違います。ネットの技術向上によって、誰でもない自分に合う相談相手を見つけることができる様になったからです。私たち個人は、大勢とは違います。いかに大勢に支持されていようと、その人が自分個人に合うかどうかはわかりません。

 

 

大勢の人に支持されているではなく、自分に合うかどうかで相談相手を選ぶべきです。自分に合う人かどうかを探す際に邪魔になるのは、資格や肩書などの権威です。人は権威に対して弱い部分があり、「○○カウンセラー」「○○医師」などと言われると頭を下げたくなります。

 

 

だからこそ権威は邪魔なのです。権威のフィルターを介するする事なく、フラットに相談相手を探すべきです。その方が隔たりなく探せるはずです。

 

 

自分に合うかどうかの判断の入り口は、共感できるかどうかです。自分の求める答えを持っていそうな人を見つけたら、その人について調べましょう。プロフィールを読んだり、コラムを読んだり、動画を見たりです。

 

 

文章の内容に共感できるか。言っていることに共感できるか。方針に共感できるか。経歴に共感できるか。

 

 

応援したくなったり、「いいね」を押したくなったり、うなずけたりしたら、自分に合うかもしれないというサインです。もちろん実際に合うかどうかはもっと深く知らなければわからない部分です。共感を入り口に探しましょう。

 

 

非行相談の相手は、権威ではなく共感なのです。

 


 

 

 

 

プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

 

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抽象化の視点を身につけるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。

 

自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。

 

心よりお待ちしております。

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