家族の財布からお金を盗むことについて

 

 

 

1 金品持ち出しは、滅多にないことなのか

 

 

子どもが、家族の財布からお金を盗んでしまって悩んでいるご家庭は、以外とあります。ただその情報が世の中に出回ることがないだけです。

 

 

家族の財布からお金を盗むことは、ハードルが高いことではありません。自分がお金を持っていなくても家族の財布からお金を抜けば欲しいものが買えることは、知恵がつけば簡単に分かるものです。万引きと違って家の外にでることも必要ありません。人を叩いて誰かを泣かせることのような罪悪感も少なくて済みます。知られなければ、誰かから怒られることもありません。

 

 

お金を家族の財布から抜く行為は、少年警察活動規則に明記されている、17ある不良行為のうちの1つで「金品持ち出し」と言います。

 

 

平成25年に警察で認知した不良行為は809,652件で、そのうち金品持ち出しは741件です。認知件数上、金品持ち出しは、不良行為の1パーセント未満です。「たったそれだけ?」と思うかもしれません。しかしこれは、「認知件数」であることが肝です。あくまで警察が把握した数であり、実際にどれくらいの金品持ち出しが全国にあるかは、警察でもわからないのです。

 

 

金品持ち出しで悩む親御さんの数は、実際かなりいます。ただ、それらの数を警察官が認知することは稀なため、認知件数上に表れないのです

 

 

金品持ち出しは、家庭内で処理されることが多いです。「警察に知らせてもしょうがない。」「警察に知らせて、我が子に不利益があっては嫌だ。」という考えがあり、警察まで金品持ち出しの情報が行かず、認知されないのでしょう。

 

 

だからもし、子どもの金品持ち出しで悩んでいる親御さんがいたら、どうか「うちの子だけ」と思わないでください。全国に金品持ち出しで悩んでいる親は相当数いるはずです。

 

 

ただしそれは、「金品持ち出しを放っておいてもいい」という事ではありません。それ以上、悪い事をしない子どももいれば、万引きや暴行と行為をエスカレートさせ、非行に走る子どもも確かにいるのです。

 

 

2 子どもの金品持ち出しは、警察に相談すれば解決できるのか

 

 

「子どもが家族の財布からお金を抜いたかもしれない。」

 

 

「昨日まであった1万円が財布からなくなっている。財布は居間の棚の中に置いてあり、誰でも取れるし、家族みんなが知っている場所だった。さっきまで小学生の息子と、その友達が一人遊びにきていた。息子か、その友達が怪しい・・。」

 

 

「できれば自分の子どもはお金を取っていないと信じたい。けれど自分の子どもが取っていたのなら、それはそれで反省してほしい。」

 

 

「自分たちではどっちが取ったのかはわからない。警察ならわかるんじゃないか。」

 

 

こんな時、警察に相談したら解決してくれるんでしょうか。おそらく警察に相談しても、解決できないでしょう。

 

 

「指紋でわかるのでは・・」なんて考えるかもしれませんが、わからないと思います。財布は大抵、布製か革製です。指紋が採りづらい素材なんです。なので指紋はあてにできません。

 

 

では「財布が置いてあった棚や、財布の中のカードに友達の指紋がついていたら、財布からお金をとったのは友達だ。棚やカードの表面はすべすべしているので、指紋が採れるのでは。」と思うかもしれません。

 

 

確かに子どもの友達の指紋は、財布が置いてある棚や財布の中のカードからは、触らない限り出てきません。指紋がそれらから出れば、かなり怪しいんだと思います。

 

 

ですが私は、そこで警察が犯人探しをすることに疑問です。家庭のお金を取った小学生の犯人を捜すために警察が犯人を捜すことは、最近、社会で見られる行き過ぎた行為と同等に思うのです。

 

 

線路に立ち入った芸能人を軽犯罪法で検挙したり。当て逃げをした芸能人を謝罪会見させたり。グレーが部分が認められなくなってきているので、「そこまでしなくても」と思うことが興味本位でなされている風潮があります。

 

 

社会はグレーな部分の存在が前提で回っています。グレーな部分を認めず、白黒で線引きをしようとすれば、生活しづらくてしょうがありません。他人や社会のグレーな部分を許容しなければ、自分の首を絞めるだけです。自分自身の生活を圧迫するだけです。

 

 

小学生が家庭からお金を取ったかもしれないことも、結局ははっきりしないことです。指紋が出たからといって、その子どもが取ったことかどうかはわからないのです。わかりもしないのに無理に犯人を捜そうとすることは、ただの興味本位でしかなく、子どもたちのためになりません。

 

 

そこで子どもたちの生活に波を立てるよりは、管理をしっかりすることの方が、子どもたちのためだし、今後の自分のため、社会のためです。財布を他人から見えない場所に置き、管理しましょう。許容することは、巡り巡って自分たちの生活を潤滑に回します。

 

 

子どもが家族の財布からお金を抜いたかもしれないからと言って、警察に相談すれば解決できるかというと、解決できないのです。

 

 

 


 

 

 

 

プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぎための素直な頭のつくり方」です。

 

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

 

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