警察が未成年の子どもにまで名前や住所を聞くのはどうしてか

2020.10.03 (土)

外出先から帰ってきた子どもから「警察官から名前を聞かれた」なんて言われたら驚いて不安になっちゃいますよね。

 

 

「うちの子がなにか悪いことをしたのかな」

「警察官が勘違いしてうちの子に聞いてきたのかな」

「警察官が名前を聞いたということは捜査か何かをしていて、うちの子を捕まえようとしているのでは」

「警察官から名前を聞かれたということは、弱みを握られたということだろうか。子どもの就職や進学が不利になるのだろうか」

 

 

なんて考えると思います。

 

 

警察官は、ことあるごとに相手の名前、生年月日、住所、電話番号、職業(相手が子どもの場合は学校)を聞きたがります。警察官は「名前を確認させてください」とか「住所を確認させてください」なんて「確認」という言葉を使いますが、これは何の確認なのでしょうか。この名前や住所の使いみちは何なのでしょうか。

 

 

これは、人定事項の確認になります。純粋に「誰から話を聞いたのか」をはっきりとさせるためです。警察は、「本当にその人かどうか」というのを気にします。話を聞いた相手が誰なのかをはっきりさせたがるの生き物なのです。

 

 

警察官という仕事はスポーツのレフェリーと同じなので、相手のあらを探す仕事です。プレーヤーから見れば嫌なことをしてくる職業です。なので誰も彼もが基本的には近づきたくありません。警察官からすれば、誰も彼もが距離を置こうとか自分を隠そうとしているように映るので、一歩踏み込んだ人定事項の確認が必要になるのです。

 

 

「警察官から名前を聞かれた」となれば、誰でも不安になりますよね。「自分は何か悪いことをしたのだろうか」とか「自分は何かの疑いをかけられているのだろうか」とか。だから、誰もが警察官に本当のことを知られたくないと考えます。誰もが警察官に本当のことを言いたくありません。本当の事を言ってしまえば、自分にとって不利になる確率が高いと考えるからです。少なくともプラスになるとは誰も考えないでしょう。

 

 

それは、なにも悪いことをしていない人でも同じです。たとえ「自分は何も悪いことをしていない」と思っていても、だからといって全部おおっぴろげに人定事項を全て警察官に話す人はいません。どこかで「自分にたどり着けないようにしたい」と思っているはずです。完全に後ろめたさがない人はいないのでしょう。

 

 

基本的には誰も警察官に本当のことを言いたくない。それは何も悪いことをしていない人でも同じ。だから警察官は、わざわざ一歩踏み込んで、名前、住所、生年月日、電話番号、職業、学校とすべてを聞きたがるのです。

 

 

警察の仕事は、人違いがあってはならない職業です。自由が約束されている日本という国で、人の自由を制限する権限を持っています。他人の自由を正式に奪うことができるのが、警察官です。人違いで人の自由を奪っては元も子もありません。なので、「相手が誰なのか」を踏み込んで確認したがるのです。

 

 

それは、捜査とか逮捕というわけではなく、そんな大掛かりなことではない職務質問なんかでも同じです。ただ話を聞くだけ、ただ声を掛けただけの相手の人定事項をすべて聞きたがるのです。

 

 

この聞いた人定事項を警察官は持ち帰って、何かに使うのかというと、そういうわけでもありません。「念のため」という意味合いが強いです。というのも、組織の中で後になって「いついつ、どこどこで話を聞いたあの人の人定事項わかるか?」という話になることが多いのです。

 

 

書類を書かなきゃならない時になって、「名前がわからない」「住所が判明しません」「生年月日を聞いていませんでした」っていうのは、怒られる元です。「何やってんだよ!」とか「すぐに確認してこい!」とか「今すぐ調べろ!」という話になるので、その時々で人定事項はすべて聞いておきたいのが警察官の本音になります。

 

 

警察官が話を聞いた相手が、もしかしたら何かの事件の犯人かもしれませんし、それが後から判明しないとも限りません。相手が子どもだとしても、その子どもが何かの事件の犯人と繋がりがあるとか関係があるとか、そんな可能性もゼロではありません。

 

 

「そんな限りなく可能性がゼロのことを気にしているのかよ」とか「市民を疑うのかよ」なんて思うかもしれませんが、「それが公務員の仕事だろう」とか「警察官なんだったら……」なんて声をよく聞きますし、交通違反の取締りですぐに「今のは違うんじゃない?」とか「しょうがないだろう」なんて言い訳を普段から聞いていると、やはり「『なにも悪いことをしていないから後ろめたいことはない』なんて人はいないんだろうな」と、警察官の経験のある私は思います。

 

 

どんな人でも後ろめたい気持ちはあるので、「警察官に人定事項を知られたくない」と思っているのは誰もが同じで、だけど、どこでどんな形で犯人に繋がったりして必要になるかわからないので、念には念を入れて常に相手の人定事項を確認しておく必要がある、というのが警察官がいつも相手の名前や住所を聞きたがる理由になります。

 

 

警察官が子どもでも名前や住所を聞く理由は、「念のため」なのです。

 

 


 

 

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