子どもが非行に走ることのデメリットとメリットは何か
まずデメリットから紹介します。
1 子どもとの楽しい思い出がなくなる
子育てをしていて楽しみの一つは、子どもの純粋さ、素直さ、無邪気さに触れることだと思います。邪気のない子どもの目は、1日の疲れをいやしてくれる特効薬に数えられます。
確かにいつまで親にべったりな子どもというのもどうかと思いますが、親をはじめ大人に悪態をつく悪ガキにはなって欲しくないものです。
子どもの素直な成長こそが、子どもを持つ親としての楽しみなのに、それがなくなっては生きる意味がなくなるにも等しくなります。
子どもとの楽しい思い出がない生活は、一番のデメリットでしょう。
2 犯罪者になる
人間が生活する上での土台が、犯罪者にならないことです。自由が尊重される社会風潮ですが、自由の中で唯一気に留めておかなければならないことが、「人を傷つけないこと」です。
どこからどこまでが犯罪なのか、グレーな部分はありますが、人を傷つけたり物を盗ったりと、明からさまな犯罪者にはなって欲しくないものです。
非行とは子どもの犯罪です。子どもか大人かは、20歳を越えたかどうかしかありません。それまで非行であったものが、20歳を越えた瞬間に犯罪となるのです。ですが20歳を越えた途端に、それまで悪かった素行が急によくなるものでもありません。
子どものうちから非行に走らないよう、成長させたいものです。
3 世界がせまい
素行の悪い人間の多くは、せまい世界で生きています。素行の良い生活をしている方が、素行の悪い生活をしているよりもメリットが大きいはずですが、それが見えていないのでしょう。
外にはもっと広い世界が待っているのですが、それが見えていません。
非行に走るのをやめさせるには、もっと広い世界を見せる必要があります。「非行に走っている暇などない」「社会には、もっと面白くて有意義なものがある」ことをわかってもらわねばなりません。
次にメリットです。
1 独立心がある
人から嫌われたり、近寄られることが少なくなるので、1人で生きていこうとする気概が見えます。もちろん人間である以上、誰かに頼らずして生きてはいけないのですが、「1人で生きていく」ことを意識しているように見えるのです。
子どもはなかなか「1人で生きていくこと」を意識することができません。誰かに支えられている生活を当たり前だと思っているかもしれません。
ですが、家族の支えをはねつけ、友人も少なくなる非行に走る子どもは「この先どうやって生きていこうか」と考えるのだと思います。
2 度胸がつく
非行に走っている以上、度胸がなくてはやっていけません。ハッタリでも良いので、度胸を持っていなくては非行をやっていられないのです。
非行や不良をしていると、度胸を試されるポイントがいくつかあります。近寄ってくるのが同じような人間になるので、対人関係でも試されますし、「1人で行動しなければならない」という意味でも度胸を試されます。
3 レアな存在になれる
レアな存在に価値があると言われています。人と違う経験、人と違う考え、人と違う価値観。非行に走る子どもは社会からあぶれた存在ですが、それゆえに人と違う価値観を持っているという意味でもあります。
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