非行を防ぎ、素直な子どもへ

私も学生時代はそこそこ漫画を読んでいたのですが、社会人になってから、特に子どもができてからは漫画を読む頻度は格段に落ちました。本書は、「闇金ウシジマくん」に興味をもたせてくれる一冊です。ぜひ漫画「闇金ウシジマくん」も読みたいです。

本書で一番面白かったのは、著者であるホリエモンの与沢翼に対する評価の部分です。「闇金ウシジマくん」に出てくるキャラクターで天生翔というのがいるそうです。この天生のモデルが、かつてメディアにも出ていた「秒速で稼ぐ（？）」与沢翼だそうです。

著者は、与沢翼に対し「ビジネスの本質を理解していない」と、厳しい評価をしています。著者は、世間が「与沢翼がホリエモンの後継者」という間違ったイメージを持っていたことに対し、歯がゆい思いをしているようです。

「与沢のビジネスの先にホリエモンはいない」や「与沢との対談のオファーを全て断ってきた」など、業界の裏話のような部分もありました。

与沢翼などのネオヒルズ族の多くは、金儲けを目的にビジネスをしているから本質をわかっていないし薄い、と説いています。著者自身、「金儲けを目的にビジネスをしている」ように世間から見られることには、「なかなか伝わらない、わかってもらえない」と思っているようです。

ですが、著者は天生や与沢などの行動力には理解を示しているなど、「認めたくないけれど認めざるを得ない部分」もあるようで、その辺りは葛藤のように思えます。