アイディアマンの思考法〜アナロジー思考
アナロジー思考についての本です。アナロジー思考とは何か、アナロジー思考を実践するにはどうすればいいのか、アナロジー思考をトレーニングする方法とは、そんなことについて書かれた本です。
アナロジー思考とは、アイディアを閃く方法です。
多くの人が、新しいアイディアを出そうとして出せなくて、悩んでいるのではないでしょうか。アイディアを閃かせようとして悶々としてしいないでしょうか。仕事で新しいアイディアを求められはするものの、なかな斬新なアイディアが出てこない。思いつくのは世の中にある有名なものばかり。
「新しいアイディアは既存のアイディアの組み合わせに過ぎない」とはよく言われるものの、その組み合わせ自体ができない。それどころか、思いつくのは「組み合わせ」というより「パクリ」と言えるようなもの。新鮮味のある新しい組み合わせができない。
そんな悩みに答えるのがアナロジー思考です。アナロジー思考は、遠くの世界の既存から抽象化した概念を借りてきて、自分のターゲットとなる分野に応用することです。借りてくるのは遠くの世界からであり、抽象化した概念でもあるため、パクリとは違うものです。
例えばステーキの飲食店をしていたとして、お客の回転率をあげたい。そんなことを考えていた際に、自動車工場で次々に流れる車部品のベルトコンベヤーを見たとします。いちいち止まらずに次々に流れるように移動すれば回転も早い。いちいち座らせず、立ったままステーキをお客さんに食べてもらえれば、回転がよくなるはず。・・実際はどうなのかわかりませんが、こんな感じだと思います。
アナロジー思考について本書では詳しく書かれているため、文字数が多く、すんなり読める簡単な本ではありません。ですが、実際にアナロジー思考を文章で説明しようとすると、このようなボリュームになるのでしょう。アナロジー思考は無意識ですることが多いので、言葉で書き現わそうとすると、この難しさは仕方のないことなのでしょう。
実際には、本書のように細かく考え過ぎないほうがいいのではないか、とも思います。アナロジーの仕組みを理解することに越したことはないのですが、アイディアを閃こうとするときに一つ一つの工程をたどるのもどうかと思います。さっと読んで頭の奥に置いておく。そうすれば、その時になったらアナロジー思考が教えてくれるのでは、という感想です。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぎための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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