子どもの非行を防ぐために意識する概念とは
「非行に走る子どもは自己中が多い。だから自己中の180度反対側を目指せば非行は無くなるのでは」というのが私の仮説です。自分の考えに固執せずに柔軟に対応できる事。相手の考えや価値観も想像できる事。一つ上からの視点で俯瞰できる事。そのためには抽象化の概念が必要です。
具体と抽象という概念は、知らず知らずのうちに身に付くものです。意識するとしないとに関わらず、人は社会の中でこの概念を使って生活しています。使わないで生活することはできないのです。何気無く使っている数字や言葉に、この概念がたくさん詰まっているからです。
ですが、意識すればまた世界が広がることも事実です。具体と抽象の概念を意識的に出し入れすること。具体と抽象の表現を意識的に往復すること。それによって、見える世界も違ってきますし、表現できる世界も一段上のものになります。
子育ての基本はモデリングでしょう。周りの大人の言動を子どもは真似して成長するのです。「言葉遣いに注意しな」と言っても言葉遣いがきれいになるわけではありません。汚い言葉を使わない、言葉遣いに気を使っている人間が周りにいるから、言葉遣いが洗練されるのです。
子どもと話す際は、「たとえば」と「つまり」を意識して使いたいものです。「たとえば」で具体的な表現への橋渡しをします。「つまり」で抽象的な表現への橋渡しをします。普段の会話では「たとえば」や「つまり」をあまり使わないにせよ、子どもの前で意識的に使うのです。
「たとえば」や「つまり」を使うと、話の内容が明確になります。表現にメリハリができます。具体的表現と抽象的表現がはっきりと区別できるようになり、子どもでも理解しやすくなります。具体例をあげる際の「たとえば」と、話をまとめる際の「つまり」。意識して使ってください。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぎための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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