子どもが非行に走るのを防ぐアンガーマネジメント
私流のアンガーマネジメントです。これは、子どもを非行に走らせないためでもあります。子どもを非行に走らせないためには、微妙な舵取りが求められます。主体性を尊重しつつ、だけど放任にならないような。
その中で、子どもを怒ったり叱ったりすることは、どの局面から見てもマイナスでしかありません。威圧的に自分に従わせようとすることが、子育てにおいて負けなのであって、そこに「怒ると叱るの違い」などありません。言葉の違いであって、威圧的に従わせようとする欲に負けた事に違いはありません。
書店でありふれているアンガーマネジメントという言葉も、どうも小手先のテクニックという印象です。子どもを怒ったり叱ったりしない事の本質は、「自分が間違っているのではないか」という考えです。自分の考えに固執せず、自分とは違う価値観を柔軟に取り入れる精神です。
「自分が間違っているのではないか」とは頭の柔らかさです。怒りっぽい人や叱りやすい人は、頭が固いのです。頭を柔らかく持ちましょう。それまでの人生で得た経験なぞすぐに捨てて、それまでとは違う価値観を取り入れましょう。自分とは違う考えや価値観があることを受け入れるのです。
頭を柔らかくするとは、視野を広く持つことでもあります。自分の視野の狭さがわかっていたら、それまでの価値観に固執することはないでしょう。視野が狭いから「自分が正しい」と思い込み、自分以外の価値観の存在を理解できなくなるのです。
意識的に「自分は間違っているのではないか」と思案をめぐらせることです。そこからあらゆる可能性に考えが及び、柔軟な考えが頭に浮かびます。
怒ったり叱ったりすることは恥ずかしいことです。だって、「自分の頭が固い」と認めているようなものですから。「自分は視野が狭い人です」とアピールしているようなものですから。頭を柔らかく持つこと、それが、小手先でないアンガーマネジメントの基本になります。
子どもを非行に走るのを防ぐため、怒ったり叱ったりは避けるべきです。そのためには頭の柔軟さが必要なのです。
関連する投稿
- 犯罪を引き起こす要因、犯罪を減らす方法
- 犯罪をなくすためにできること。犯罪を3つに分類して対処する
- 金、地位、名誉をバカにする態度。「高踏的」を紹介する
- 非行グループから息子を離したいのですが、良い方法ありませんか?
- たとえば、子どもに無理にご飯をたべさせることの功罪
現在の記事: 子どもが非行に走るのを防ぐアンガーマネジメント