子どもが非行に走るのを防ぐアンガーマネジメント

2018.04.11 (水)

私流のアンガーマネジメントです。これは、子どもを非行に走らせないためでもあります。子どもを非行に走らせないためには、微妙な舵取りが求められます。主体性を尊重しつつ、だけど放任にならないような。

 

 

その中で、子どもを怒ったり叱ったりすることは、どの局面から見てもマイナスでしかありません。威圧的に自分に従わせようとすることが、子育てにおいて負けなのであって、そこに「怒ると叱るの違い」などありません。言葉の違いであって、威圧的に従わせようとする欲に負けた事に違いはありません。

 

 

書店でありふれているアンガーマネジメントという言葉も、どうも小手先のテクニックという印象です。子どもを怒ったり叱ったりしない事の本質は、「自分が間違っているのではないか」という考えです。自分の考えに固執せず、自分とは違う価値観を柔軟に取り入れる精神です。

 

 

「自分が間違っているのではないか」とは頭の柔らかさです。怒りっぽい人や叱りやすい人は、頭が固いのです。頭を柔らかく持ちましょう。それまでの人生で得た経験なぞすぐに捨てて、それまでとは違う価値観を取り入れましょう。自分とは違う考えや価値観があることを受け入れるのです。

 

 

頭を柔らかくするとは、視野を広く持つことでもあります。自分の視野の狭さがわかっていたら、それまでの価値観に固執することはないでしょう。視野が狭いから「自分が正しい」と思い込み、自分以外の価値観の存在を理解できなくなるのです。

 

 

意識的に「自分は間違っているのではないか」と思案をめぐらせることです。そこからあらゆる可能性に考えが及び、柔軟な考えが頭に浮かびます。

 

 

怒ったり叱ったりすることは恥ずかしいことです。だって、「自分の頭が固い」と認めているようなものですから。「自分は視野が狭い人です」とアピールしているようなものですから。頭を柔らかく持つこと、それが、小手先でないアンガーマネジメントの基本になります。

 

 

子どもを非行に走るのを防ぐため、怒ったり叱ったりは避けるべきです。そのためには頭の柔軟さが必要なのです。

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