怒りから生じるエネルギーは成長につながると思いますか?

2020.03.03 (火)

怒りは成長には繋がるのかもしれませんが、使い方次第でしょうね。

 

 

確かに怒りが成長に繋がる場面ってありますよね。怒りの感情が出るってことは、それだけ対象が心のなかに踏み込んできたってことなので、そこは自分の心が揺れる部分なのでしょう。怒る場面っていうのは、自分の心が揺さぶられる部分です。心に波が立つ部分なので、モノづくりや文章を書く際のきっかけにしやすいですよね。

 

 

僕が子どもの頃、「うしおととら」っていう漫画があって、その漫画に出てきた獣の槍も、怒りの中で作られたものでしたね。蘇った古代の大妖怪・白面の者に立ち向かう唯一の武器・獣の槍。獣の槍がどうして白面に立ち向かう唯一の武器なのか。

 

 

うしおととらの物語が獣の槍が作られた当時に及んで、獣の槍が憎しみと悲しみと怒りの中で作られたっていうストーリーでした。鍛冶職人が怒りに狂いながら槍を打って、あまりに怒り狂っていたために最後は炎で溶けて、自分の体ごと槍になっていった、という話でした。怒りはモノを作る際のきっかけになります。

 

 

僕もコンテンツ作りに怒りは欠かせないかもしれません。毎日コラムを書いて、週に一度ラジオ配信をして、時々長文を書いて、なんて生活をしていますが、毎回毎回ネタに困ります。毎回ネタを絞り出しているのですが、ときどきネタが向こうから来てくれる時があります。「このネタについて話そう」とか「このネタについてなら書ける」ってネタが降って来る時があるのですが、そんな時は大抵、怒りによって心が揺れたときです。

 

 

嬉しい時もそうなのかもしませんが、怒った時も、その怒った原因はコンテンツのネタになります。いいコンテンツにはやはり「自分の思い」が入っていなければなくて、怒りは自分の思いをアウトプットしやすい状態にしてくれます。

 

 

たとえば人間関係で嫌なことがあったとき、怒りますよね。「なんで自分がこんなことを言われなきゃならないんだ」とか、「あの人がこんなことを言っていたけど、あれは間違っている」なんて怒りです。そんな時は自分の考えがはっきりしている状態なので、文章に具体化しやすいです。

 

 

それと現実的には、怒りのある状態というのは「自分の意見があるけど言えない」状態であることがほとんどなので、怒りの後は自分の意見を表明したい衝動に駆られています。ですので、怒っている時というのはクリエイター魂を発揮しやすい状態なのでしょう。何かを作る時に、怒りのような感情が揺さぶられる出来事は、不可欠であると言えます。

 

 

怒りの感情が出てくるのはしょうがないですし、出てくるのを完全に抑えるのは不可能でしょう。僕たちは人間という不完全な存在ですし。

 

 

僕が怒りを良くないと思っているのは、怒りが人に向かったときです。よく言いますよね。「厳しい指導も必要だ」とか「知らない人間は、怒らないとわからないだろう」とか。そうやって、人を攻撃することに向かいやすいので、そこを僕は抑えるべきだと思うんです。

 

 

僕は経験上、人から厳しいことを言われて為になったことがありません。仕事をする中で立場が上になるときもあるのですが、立場が上のときっていうのは、立場が下の人間に対して怒りやすいです。怒りを正当化しやすい状況でもあります。なので、すぐに怒りに逃げてしまうんですよ。

 

 

怒ったり叱ったりっていう安易な指導方法を選択しやすい。「厳しい指導も必要だ」とか「知らない人間は、怒らないとわからないだろう」という理屈をつけて。ですけど、僕はこれまでの人生のなかで、怒られたり叱られたり強く言われたりして、「ああ、確かにそのとおりだな」とか「怒られてよかった。これからは態度を変えよう」と思ったことがない。

 

 

おそらく僕みたいに、怒られて気持ちを入れ替えたことがない人って、意外といると思うんです。世の中では「厳しい指導の先に本当の人間関係がある」みたいな美談を持ち上げる風潮が見られます。厳しい指導を乗り越えて、部下と上司、先輩と後輩、先生と生徒が絆を深めるみたいな。

 

 

けれど実際は、怒りからは嫌な気分しか生まれない。怒られれば恐怖を感じるし、その恐怖でもって相手の言動を矯正しようとするのが、厳しい指導であり、「叱る」とか「怒る」です。言動を恐怖で矯正されて喜ぶなんて、人間の自然な感情とは思えません。

 

 

僕が思うのは、相手が嫌な思いをするってわかっているのに、どうして相手に対して怒らるのか、ということです。怒れば相手は嫌な思いをします。嫌な思いは避けたいものです。自分だって嫌な思いはしたくないでしょう。だったら、相手を怒るなんてことはしない方がいい。これは倫理的な問題です。自分がされて嫌なことは、相手にもするべきではありません。

 

 

が、この基本的なことが、「仕事」という環境の中だと許されると思っている人が結構いるんです。「仕事は厳しいのが当たり前だろう」とか「お金をもらってやっているんだから、怒られるのは当然だ」とか。山本五十六の言葉でもありますよね。「嫌なこともあるだろう。けどそれに耐えるのが男の修行である」みたいな。

 

 

そこが間違っているところだし、勘違いしてはいけないところだと思います。たとえ仕事でも、自分がされて嫌なことは人にしない。それは、仕事っていう環境にいたからといって、決して崩れるものでは無いのだと思います。

 

 

怒りは確かに成長に繋がります。けれど、それはモノづくりとかライティングとか、クリエイター魂を発揮する状況においてです。何かをアウトプットするときに、アウトプットの源泉になる、という意味です。

 

 

「怒りは成長につながる」なんていうと、「部下の成長を促すために怒っていい」みたいなニュアンスがありますが、それは決して違います。怒ったり叱ったり厳しく接して、それが原因で相手が成長することはありません。自分がされて嫌なことは、他人に対してするべきではありません。単純にして基本的なことです。

 

 

そして怒りを向けられることは、人間にとって嫌なことであることは揺るがない事実です。怒りを人に対しては向けるべきではないんです。

 

 

犯罪も非行も虐待も、怒りという破壊的な負の感情から生まれます。怒りの感情と距離を置いて遠くから見ることで、犯罪や非行や虐待を防ぐきっかけになるでしょう。

 

 

 

 

 


 

 

 

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思いやりってけっこう、掴みどころのないものだと思うんですよ。昔から「思いやりを持ちなさい」とか「思いやりが大事です」なんて周りから言われることは多いと思いますが、「それって何なの?」と聞かれた場合や、「それってどういうこと?」と深く知ろうとした場合、それと「どうやって持つことができるの?」となった場合に、うまく答えられないと思うんです。

 

そこで、一つの具体案として、「スナイパーのようなものだと」というのを示したいと思います。スナイパーとは、遠くから銃で相手を狙う、狙撃です。思いやりとは、スナイパーのようなものなのです。もちろん、思いやりっていうのは頭の中のことなので、実際に銃なり狙撃なりはしませんが、遠くから狙うすスナイパーと思いやりっていうのは、似ています。

 

スナイパーと思いやりはどうして似ているのか。スナイパーと思いやりの間の共通点とは何なのか。スナイパーと思いやが似ているのだとしたら、思いやりを育むにはどうすればいいのか。そんなことを、この小冊子には載せてみました。35,222文字です。目次はこちらで公開しています。

 

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