どうしたらはんざいがなくなるかな

犯罪をなくすには、怒らないことだ
怒らないこと。それが犯罪をなくす方法です。
世の中には多くの犯罪があります。「これは悪いことですよ」と法律ではっきりとしているのさえ、2,000コ近くあります。数え方によっては10,000コにもなるそうです。犯罪とは法律違反のことを言います。10,000コもの法律違反すべてにぴったりと共通する「犯罪をなくす方法」は、おそらく見つけられないでしょう。
ですが、それでもあえて犯罪をなくす方法を「何か1つ」というのであれば、それは「怒らないこと」だと私は強く思います。
誰もが納得するように伝えるのも難しく、私の経験からの話しです。私は、犯罪の周りには常に怒っている人がいると思っています。影のように常に犯罪につきまとっているのです。
道ばたでケンカをする若者は怒っています。家で子どもに暴力をふるう親も怒っています。交通事故を起こした人も、「相手が間違っている。オレは悪くない」と怒っています。学校でもいじめる子や暴力を振るう子も、怖く見えますよね。怒っているオーラが出ているのです。
物を盗む人は、「怒っている」とは少し違うのですが、周りがよく見られなくなっています。これは「怒る」のと同じことです。
怒る人は自分のことだけを考えて、周りが見られなくなります。相手の気持を考えられなくなるのです。自分の都合だけを考えて、「自分が正しい、相手が間違っている」と単純に考えます。しかもその考えから抜け出すことができないので、周りがどんなに説得しても、「自分が正しい、相手が間違っている」から離れられません。
物を盗む人も、自分の事だけを考えます。自分さえ良ければいいと考えるのです。「自分のお金が無くなったから、家に入って盗む」「自分はお金が必要だから、お年寄りをだまして盗む」など、これらは自分の都合だけしか見られなくなったことと同じです。
仲のいい友だちどうしのように、犯罪の隣にはつねに怒っている人が立っているのです。
もしかしたら、「犯罪があるから怒る人が出てくる」と考える人もいるかもしれません。けれど私は、「どっちが先か」という順番は関係ないと思っています。哲学の世界では「原因と結果(因果関係)なんて本当はないんじゃないの?」と思われたりします。私もその意見に賛成で、常に2つのことが一緒にあるのなら、どちらが原因でどっちが結果かは重要でないと思っています。見る方向によって、原因と結果は逆転するものだと思っています。
なので私にとっては、犯罪と一緒にいるのが怒っている人、という事実で十分です。
怒っている人がいなくなれば、犯罪も一緒にいなくなるのではないかと私は考えています。仲のいい友だちは、片方がどこかに行けばもう一人の方もついて行きますよね。それと同じで、怒っている人がなくなれば、犯罪も一緒になくなると思うのです。
怒らない方法
では、どうすれば私たちは怒らなくなるのでしょうか。それには、「同じものを見ていても、他の人には違う様に見えるのではないか」と想像できることが必要です。
たとえばピラミッド。ピラミッドは、横から見ると三角形に見えます。ですけど上から見ると四角形に見えるのです。もしも地面の下から見ることができれば、それでも四角形に見えるでしょう。
私たちは普段、ピラミッドを横から見ることが多いです。けれど、だからといって「ピラミッドは三角形だ」とばかり思っていたら、怒っている人と同じです。周りがよく見られなくなって「自分が正しい、相手が間違っている」と考えている人の思考になります。
「もしかしたら自分が間違っているんじゃないか」
「もしかしたら正解はないんじゃないか」
「もしかしたら、相手には違う様に見えているんじゃないか」
そんな風に考えられるようになることが必要です。自分とは違う意見の人、自分とは別の答えを持った人、自分とは好き嫌いが異なる人。そんな人と出会った時に、そんな場面に出くわした時に、無理に「自分が正しい、相手が間違っている」と考えることを捨てることです。
「もしかしたら違う見方があるのかも」の考えて、想像力を働かせます。そんな考えが、犯罪をなくすのです。
もっと具体的にはどうすれば?
違う見方ができるようになるには、どうしたらいいでしょうか。想像力をきたえるには、何をしたらいいでしょうか。1つ具体例をあげます。
それは、文章を書くことです。小学生であれば、読書感想文を書いていると思います。そんな風に、「自分はこう思う」「自分はこう考えている」というのを文字にしていくことが、想像力をきたえるいい練習になります。
自分の顔は自分で見ることができません。近くにあるものほど、よくわからないのです。自分の顔は、鏡がないと見ることができません。自分の目、自分の鼻、口、どこにどんな風についているのか。他の人とどう違うのか。鏡がなくはわかりませんよね。
それと同じで、自分の考えも文章という鏡に映さなくては見ることができません。もしも自分の顔を鏡に映さないで見ようとすれば、間違った思い込みをすることになります。勝手な思い込みです。
自分の考えも文字にしてはじめて、「どうなっているのか」を見ることができます。考えを文字にすることを、「思考の言語化」と言います。頭の中にあるだけではモヤモヤとしていて、他の人と比べることができません。他の人と、どこが同じでどこが違うのか。思っているだけではよくわかりません。
モヤモヤしてわからないので、文字にしてみるのです。文章に書いてみるのです。「自分ってこう思っているんだ」「自分の考えってこうだったんだ」「自分はこんなことが好きで、こんなことが嫌いだったんだ」というのが、はっきりとわかるでしょう。まるで鏡で自分の顔を見たときのように。
自分の考えがわかってはじめて、他の人と比べられるようになります。「あの人はこう思っているけれど、自分はこう思っている」というのがわかるようになります。「自分とは違う見方がある」「自分とは違う見方をしている人がいる」「もしかしたら間違っているのは自分かも」というのが見えてきます。
考えていることを文字にしていく作業は楽しいですよ。
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