警察学校にアップルウォッチを持っていっていいのか

2020.05.25 (月)

「アップルウォッチを警察学校に持っていていいのか」

 

 

こんなコトを書くと、「そんなくだらないことで悩んでんのかよ」なんてことを言いたくもなります。「持ってい行きたかったら持っていけよ」と。「どっちだっていいじゃん」と。

 

 

たしかにこの手の問いを、「どっちだっていいよ」と切ってしまうのは簡単なのですが、それではちょっと不親切ですよね。警察学校に入る前の学生は、ちょっとしたことで悩んでしまうものです。今は社会に出て大股で歩いているような中年も、社会に出る前は吹いたそよ風一つに不安になっていたはず。

 

 

なので、「アップルウォッチを警察学校に持っていていいのか」に答えるとともに、警察官という生き物がどんな考えを持っているのか。学生をどんな風に見ているのか、というところを読み取って頂ければと思います。

 

 

似たような質問で、「警察学校に白いメガネを掛けていってもいいのか」というのを聞いたことがあります。それと、「警察学校にモヒカン風の髪型でも行ってもいいのか」というのも聞いたことがあります。

 

 

これらの問いに対する僕の答えは、「そんなことするな」です。「アップルウォッチを警察学校に持っていていいのか?」に対しては、「アップルウォッチなんか持っていくな」です。

 

 

「警察学校に白いメガネを掛けていってもいいのか?」に対しては「白い眼鏡なんて掛けていくな」で、「モヒカン風の髪型で行ってもいいのか?」に対しては「そんな髪型なんてするな」です。

 

 

ここのホームページ、ここのコラムは僕の意見を書く所ですし、僕の意見である以上は個人的な意見、ということになるのですが、あえて答えると「そんなことはするな」となります。

 

 

確かにどっちでもいいんですよ。僕の「そんなことはするな」という意見に対して「それでも持っていく」という結論を出したのならそれでもいいです。

 

 

僕がどうして「そんなことはするな」と言うのかというと、どこか自分を華美に作ろうとするみたいな、装飾するような雰囲気が見え隠れしてイヤなんですよね。

 

 

不安になっている、ネットで持っていけるかどうかワード検索する、といことは、「自分としても『だめなのかな』と思っている」ってことだと思うんです。自分としても100パーセント許されることだとは思っていないのに、どうしてしようとするのか。

 

 

それっていうのは、犯罪に繋がることだと思うんですよ。自分の都合のいいようにルールや空気を解釈する、みたいな。それって警察官の一番嫌うところだと思うんですよね。

 

 

「装飾品を持っていけるかどうかの明確なルールはどうなの?」って聞かれたら、「明確な規定はない」となります。けれど警察学校は「明確な規定がないから許される」ようなところではありません。

 

 

教官の気分、教官の個性、教官の価値観で生徒の行く末が分けられる場所です。僕と同じ様な価値観を持っている教官だっているでしょう。僕以上に華美な装飾品を嫌う教官だっているでしょう。僕以上に、学生が自分を作ろうとすることを嫌う教官もいるでしょう。

 

 

そんな、いつどこから一刀両断にされるかわからない中で、あいまいな方を選ぶということは、自分の都合のいいようにルールや空気を解釈しないと出来ないことだと思うんです。そんなところに、学生や若者特有の異質さを感じるんです。

 

 

この異質さを感じるっていうのは、僕がもう若くないからなのかもしれません。僕が社会に染まっているからなのかもしれません。僕がおじさんだから、と言えばそれまでなのでしょう。けれど、年上からの不条理があるのもまた事実なんです。

 

 

警察職員の職務倫理及び服務に関する規則」の第二条には「職務倫理の基本」が書かれています。

 

一 誇りと使命感を持って、国家と国民に奉仕すること。
二 人権を尊重し、公正かつ親切に職務を執行すること。
三 規律を厳正に保持し、相互の連帯を強めること。
四 人格を磨き、能力を高め、自己の充実に努めること。
五 清廉にして、堅実な生活態度を保持すること。
ここを読めば警察官の雰囲気がわかると思います。警察官にはどういう雰囲気が求められているのかがわかると思います。ここに「アップルウォッチ」「白いメガネ」「モヒカン風のヘアスタイル」なんて、マッチしないですよね。というか、むしろ「精錬にして、堅実な生活態度を保持すること」に反するのではないかと思います。
警察組織が、もはや精錬でも堅実でもないのはそうなのかもしれませんが、けれど理想として目指しているところはここです。
これから警察学校に入ろうとする学生がこのコラムを読んで、「それでも持っていく!」というのであればそれはそれでいいのですが、警察組織の構成員が大事にしている雰囲気とは、アップルウォッチに代表されるような華美なものではないということです。「粛々と」です。
くわえて、「持っていくかどうか迷っている」ということは、それが警察組織に似つかわしくないとわかっている、ということでもあると思います。それでも「持っていく」という結論を出すことは、ルールや空気を自分に都合のいいように解釈をしていると思えるのではないかと思うんです。それっていうのは、警察職員がとくに嫌うものなのではないかと。
というわけで、僕としてはアップルウォッチは「ダメ」ですね。

 


 

 

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