バクマンのサイコーとシュージンへの要望。睡眠時間とハイスクール奇面組の影
「バクマン」を読んでる。
「いまさら」になるのだろうか、わからない。SNSを見ていて読みたくなった。とあるライターの人がバクマンを賛美する記事をSNSに投稿していて、その記事を読んだらマンガを読みたくなった。ライターの記事に釣られた感じだ。
「バクマン」という漫画自体は知っていた。「ヒカルの碁」とか「デスノート」と同じ絵なので、上手いしキレイだし、存在感がる。週刊少年ジャンプの中にあっても満喫の棚に並んでいても、あればわかる。
とりあえず単行本の第一巻を読んだ。なるほど、僕が記事を読んだライターの人が「面白い」というのもわかる。中学生が漫画家を目指す内容であって、その経過が物書きを目指すうえで参考になる。
中学校の同じクラスの女の子が声優を目指している。自分も漫画家になり、18歳でその女の子とゴールインする約束をしている。漫画家になるという目標に、可愛いくて性格のいい女の子が絡んでくる。なるほど、こうやって男としての夢と女の子関係が連なってくるものなのか。
主人公のサイコーが「一秒も無駄にできない」なんて言っていたけれど、その通りだ。この言葉は共感できる。
目指すものや目標ができると、他のことに使っている時間が無駄に思える。人それぞれに割り振られた時間は一日で24時間しか無く、一年間で365日しかない。どう背伸びしても時間は増えないので、自分の好きなことに時間を割きたくなる。
ただ1つ気になることがあって、「プロ並みに睡眠時間は4時間」というところがあった。主人公のサイコーとその相棒のシュージンは、一日に4時間しか睡眠時間をとらないでマンガを作っているらしい。
僕も物書きを目指していて、「一日に一秒も無駄にしたくない」という気持で書いているのだけれど、睡眠時間はどちらかと言うと取ったほうがいいと思っている。僕は必ず6時間近くの睡眠時間を確保するようにしている。これでも一般的には少ないほうだろう。人間に必要な一日の睡眠時間は7時間から8時間程度だと聞いたことがある。
昼寝の時間も計算に入れて、僕の睡眠時間は7時間程度になるはずだ。昼寝の時間が取れない日もあるので、睡眠時間が6時間弱の日もある。やっぱり僕は睡眠時間を、必要を時間だけ今でも取れていない。
睡眠時間が少ないと頭が働かない。アイディアが出てこない。企画が具体化してこない。睡眠時間は取った方がいいだろう。医者が書いた健康本なんかを開くと、「睡眠時間は取ったほうがいい」という言葉は当たり前のように出てきている。
そんなに太く短く生きたいのなら4時間程度に大幅に削ってもいいのだろうけれど、人間誰でも長く生きたいものだ。SNSなんかで「死ぬこと以外かすり傷」なんて標榜している人がいるけれど、あれはウソだろう。それか痛みや苦しみを知らないのではないかと思う。
僕もこの間まで長く生きたいという欲求を意識していなかったけれど、気が変わった。やっぱり健康は大事だ。長く生きたいのは人間としての欲求。一時的な気持ちや気合いだけでなんとかなるものではない。ドーパミンの分泌を制御できないのと同じだろう。
この間、入院して病院のお世話になって、やっぱり苦しいものは避けたいという自分の気持ちに気づいた。がん細胞の検査ということで体に針を刺して細胞をとってもらったのだ。検査の結果、「ガンは見つからなかった」と医者は言っていた。
ベッドの上で丸一日寝たきりというのがこたえた。特に手術室から出た直後は、麻酔で足が動かせなくてまいった。普段動かせるものが動かせないようになると、これほど精神的に辛いのかというのがわかった。
奇声をあげたくなる。暴れたくなる。発狂しそうになる。そんな精神状態だった。運良く眠りに落ちたのでよかった。眠りから覚めたときには麻酔が切れてきて、幾分か動かせるようになっていた。苦しさのピークを意識のない状態でやり過ごしたのだ。
病気は嫌だし、健康は大事だ。当たり前のこと。変に「健康を気にしないで太く生きている」感は出さない方がいいし、間違いだ。ベッドの上でそんなことを思った。
睡眠時間をしっかりととってシャキッとした方が、創作系の仕事ははかどる。病気にならない健康な体、という意味においても睡眠時間は大事。
だからバクマンの主人公サイコーやシュージンにも、しっかりと睡眠時間を取って欲しい。彼らはまだ中学生だ。体格的にも精神的にも社会的にも上り坂である。オロナミンCのような飲み物を飲んでいる絵もあったけど、さすがにかわいそうだ。漫画家を目指してがんばっているのはわかるけど、人間としての基礎的欲求は抗いようがないと思う。
それとも僕の方が漫画家の現実をわかっていないのだろうか。「ハイスクール奇面組」を書いていた新沢基栄先生がいたけれど、あのマンガでも新沢先生はネタと睡眠に苦労していたようだ。「ネタがない」と言いながら体に鞭打っていたけれど、漫画家はあのイメージから逃れられないものなのだろうか。眠い目をしているサイコーとシュージンを見ていると、新沢先生のあのキャラクターが目に浮かぶ。
サイコーとシュージン。応援するから睡眠時間をとってくれ。「いまさら」なのだろうか。
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