目標が人を動かす〜勉強革命
目的を持っている人間は強い。逆風に向かって歩くことができるし、いつまでも歩き続けることができる。どんなに風が強くても構わずに歩き続けることができる。それは見えているものがあるから。逆風の向こうに必ず光さす暖かい場所があることを確信しているから。
何かやろうとすると、そこには大抵、風が存在している。必ずと言ってもいい。自分に近い人間からは、「行かないほうがいい」とか「やらないほうがいい」なんていう声が上がるだろう。実際にやろうとすると、想像と違っているものがたくさんある。トラブルや想定外なことも頻繁に起こりうる。それでも風に向かって歩くことができるのは、そのほうがメリットがあると考えているから。風の中をひたすら歩くことによる疲れ、消耗よりも、風の向こう側に達した際のメリットの方が、自分にとっては高いと判断しているから。
つまりはインセンティブなんだよね。人参を吊るされて歩いている馬のようなもの。風の中を進んでいるからと言って、何も崇高な精神を持っているわけではない。結局は、お気楽に呑気に何も分からずに人参を食べようと思って歩を進めている馬と一緒。自分が欲しいものがそこにあれば、どんなにそこまでの過程がひどくても進むことができるし。どんなにそこまでの道のりが平坦でも、その向こうにあるものが大したものでなければ動かないし。
風の向こう側に見えているものは、目標とも言えるかもしれない。目標があると、動きやすい。目標を作る際のコツは、抽象的にと具体的に、2つあるといい。遠い目標と近い目標のことだ。遠い目標は、大きい目標で。近い目標は小さい目標でもある。
大きい目標は、それ自体は具体性のないもの。「政治家になりたい」「宇宙に行きたい」「お金持ちになりたい」そんなあやふやで、だけど大きい。モヤモヤしていて、だけど本来の目標のこと。
小さい目標とは、具体的なもの。手段とも言える。大きい目標を達成するための手段。「政治家になりたいから、いい大学に入る」「宇宙に行きたいから、理系の勉強をする」「お金持ちになりたいから、お金持ちの話を聞く」とかそんな感んじ。
大きい目標だけでは人は動かないし。小さい目標だけでは方向を誤ってしまう。いい大学に入ったとしても、そこで大学で遊んでいたら政治家にはなれない。小さい目標は、自分を動かすエンジンにはなるけれど、向かうべき方向を示してくれる地図がなければ目的地に行くことはできない。
目標は人を動かす。目標は大事。
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