子どもに暴力を振るってしまう

2019.04.16 (火)

子どもに対して暴力を振るってしまうのは視野が狭いからだ。世間が狭いから。想像力が小さいから。世間を広げて、世界を広げて、視野を広げることができれば、あなたの暴力はなくなるだろう。

 

 

暴力というのは決して衝動的なものではないし、感情的なものだからどうしようもない、ものではない。ベストセラーになった本「嫌われる勇気」では、「感情を出し入れ可能なもの」としている。本の中では、言い争いの最中の電話を例にあげている。

 

 

例えば夫婦喧嘩をしていたとしよう。あなたが女性だとしたら、夫と言い争いをしているわけだ。その最中に、携帯電話が鳴ったとする。相手は職場の上司。あなたはサッと電話に出て、何事もないように仕事の話をするだろう。そして電話が終わったら携帯電話の通話ボタンを押し、また言い争いに戻るだろう。

 

 

言い争いの最中でも、違う相手がいればサッと声色を変えることができる。「カッとしてついつい」などという言い方を怒りに対してはよくするが、決して怒りをはじめとする感情というのは、抑えることができないどうしようもないものなのではない。

 

 

では何なのか。怒りが「ついつい出てしまうもの」でなければ何なのか。それは、相手を罵倒するための道具なのだ。相手を自分に屈服させようとして持ち出すものなのだ。つまり夫婦喧嘩を例にすると「夫を屈服させたい」「夫を罵倒したい」という目的が先にあり、その目的を達成しようとするための道具が「怒りという感情」ということになる。

 

 

「怒りという感情」が先にあるのではなく、それよりも以前に「夫を屈服させたい」「夫を罵倒したい」という目的があるのである。

 

 

夫婦喧嘩でなく、親子喧嘩や子どもへの虐待に関しても同じである。昨今では子どもへの虐待が社会問題になっている。なかなかご飯を食べてくれない子ども、なかなか勉強してくれない子ども、なかなか自分の気持ちを理解してくれない子ども。そんな子どもに対して、「ついついカッとなって手を出す」のではなく、「子どもをこらしめてやりたい」「子どもに痛い思いをさせてやりたい」という思いがあり、その思いを実現させるための道具として怒りという感情を持ち出すのだ。怒りという感情であれば。「ついついカッとなって」と自分に言い訳をしやすい。都合がいいのだろう。

 

 

いかがだろう。当たらずとも遠からず、ではないだろうか。おそらく納得するには時間がかかる内容だと思う。飲み込むには咀嚼しなければならないし、咀嚼するには時間がかかるだろう。

 

 

こんな風に一歩引いた視点、一つ上からの視点で怒りという感情を見て、常日頃の自分を眺めてみると、冷静になれるのではないだろうか。いかに自分のしていることが小さくて、自分の視野が狭いか、知ることができるだろう。

 

 

こんな情報とであることができるのが、視野の広さであり、世間の広さであり、世界の広さだと思う。本屋に行くとか、読書という頭がなかったら、このような知識に触れることも無いだろう。いかに世間を広くするか、見識を広めるか、視野を広めるか。そこに時間やエネルギーを割いてほしい。

 

 

もし「お金がない」とか「時間がない」というのなら、そこは工夫のしがいである。少しずつ、不安定な盛り土の周りを削るように、少しずつ、知識や見識を広げていくしかない。自身の状況でできることは何か。どうすれば今の状況で見識を広げることができるのか。自分で考えて行動するのである。そんな自分で考えて行動することすらも、想像力を使い、視野を広げるための土台となるのである。

 


 

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