子どもを虐待してしまう際に、どうすれば怒りを抑えられるのか

2019.04.17 (水)

子どもを虐待してしまう。どうしても子どもに対して手を上げてしまう。ついつい暴力を振るってしまう。夫婦喧嘩が絶えない。子どもとの、夫との、妻との言い争いが絶えない。

 

 

怒りへの防止策は大きく分けて、二つある。具体的な方法と、抽象的な方法である。まずは「具体的」と「抽象的」という二つの言葉のニュアンスを理解するところから始めてほしい。

 

 

具体的な方法とは、今すぐにでも実践できるものである。現実的で、即効性のある効果を期待できるだろう。だが具体的というのは、表面的なものなのだ。その場をとりつくろって終わってしまう可能性がある。根本的な解決には至らない。勉強で言えば、試験対策のようなものだ。明日の試験を突破するための勉強。学習とい曖昧なものではなく、「明日の試験」という具体的なものに対する対処法。試験突破という学習としては表面的な勉強方法になる。

 

 

それに対して抽象的な方法とは、根本に対する対処法である。表面的でなく、物事の本質部分を見る方法である。世界が変わるし、生き方が変わる。目の前の風景、あなたの見ている世界、それが抽象的な方法である。だが抽象的な方法は、難しいのが難点だ。現実的すぐに実践できてすぐに効果が現れるものではない。ふわふわしたものを相手に、頭の中で考えて、試行錯誤しながらたどり着くのがこの抽象的な方法の特徴である。勉強で言えば、本当の知識の底上げ、「理解する」というところである。「明日の試験対策」のような表面的なものでなく、生涯にわたって使うことができるような知識を得ること。応用が出てきてもサッと対策を取れるような、根本部分を理解していること。実践するのが難しいし、何を実践すればいいのかも曖昧。人によっても違うだろうし、人真似をしようとしても、頭の中の出来事なのですぐにはできない。それが抽象的な方法だ。

 

 

怒りを抑える具体的な方法としては、怒りの対象から距離を置く、相手から一旦離れて時間を置く、リフレッシュする、一人の時間を作る、人と会う、好きなことをする、などが上げられる。いずれもすぐにできるものだろう。すぐにいくらでも思いつく。現実的な対処法。だが、表面的であることが多い。

 

 

怒りを抑える抽象的な方法としては、考え方を変える方法がある。ベストセラー本「嫌われる勇気」でも言われていたように、怒りを道具として考えるのである。怒りはついつい出てくるような、カッとなって出てくるどうしようもないものではない。相手を屈服させようという目的達成のために、自分で作っているものなのである。

 

 

相手に痛い目を合わせてやりたい、自分にひれ伏させてやりたい、などという目的があり、その目的達成のための手段なのだ。だから、「相手を屈服させたい」という目的がなくなれば、怒りという手段をとる必要もなくなる。そう考えると、いかに自分が狭い人間か、いかに自分のしようとしていることが小さいことか、分かってくるだろう。このような見方をしてみると、人生において「怒り」を持ち出すことが恥ずかしいことに思えてくるだろう。

 

 

怒りを抑えるには、大きく分けて方法が二つある。具体的な方法と、抽象的な方法。二つのメリットとでデメリットを知った上で、両方をうまく組み合わせながら、というのがいいのではないか。

 

 


 

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