子どもの安全を守る、防犯ブザーよりも大事なこととは

2017.04.13 (木)

子どもの安全には、防犯ブザーよりも積極性が必要です。

 

 

先日、防犯ブザーの話題をラジオで聞きました。おそらく、「防犯ブザーを持たせる小学生の親が多い」「最近の防犯ブザーは色々な種類が出ている」という内容だったのだと思います。

 

 

子どもの安全のためには防犯ブザーよりも大事なものがありまして、それは「積極性」です。「日本人に欠けている」とよく言われる、「失敗を恐れない心」「恥を恐れない心」「周りを気にしない心」の様なものです。

 

 

確かに、防犯ブザーを持てば、犯罪の被害に合いそうな時に「ビービー」と大きな音が鳴るかもしれません。声が小さい子や出せない子にとっては、もしかしたら周りに危険を知らせる手段になるのかもしれません。

 

 

ですが、危険の知らせを受け取る周りの人間が、その音に対してなんの行動も起こさなければ、子どもを助けることはできません。知らされる異常に対して、周りの人間が積極的に関わろうとしなければ、子どもを助けることはできません。

 

 

そして多くの人は、日常の中での何かしらの異常に対して積極的に関わろうとはしません。店内に迷子かもしれない子どもがいても、道に座り込んでいる高齢者がいても、電車内で声を上げる人がいても、自分が先頭に立って手や声を直接に差しのべようとはしません。

 

 

ちなみに「駅員に知らせる」とか、「お巡りさんに知らせる」とか、「お店の人に知らせる」というのは、積極性に欠ける行為です。駅員やお巡りさんやお店の人に処理を任せ、自分が直接に手を下すことを避ける人が多いことが問題なのです。

 

 

人に任せて終わりの人は、任せる相手が見つからなければそれっきりです。そもそも近くに任せる相手がいなさそうであれば、動くことすらしません。

 

 

そこにはやはり、恥を恐れる心があるのでしょう。

 

「あの子は迷子に見えるかもしれないけれど、もし違っていたら恥ずかしいな」

 

「電車内で声をあげている人に関わって、自分も注目を浴びるのは恥ずかしいな」

 

「あの具合が悪くて座っている様に見えるお爺さんに話しかけても、必要とされなかったら恥ずかしいな」

 

 

いざ防犯ブザーが鳴っても、自分から積極的に関わろうとしない人たちばかりでは、その効果はたかが知れています。通勤中にビービー鳴る音が聞こえても、「防犯ブザーの音が聞こえるけど、自分が周りから注目されて恥をかいたら嫌だな」では、効果のある行動はとれません。

 

 

子どもの安全に必要なのは、「積極性」です。それは「失敗を恐れない心」「恥を恐れない心」「周りを気にしない心」などなのです。

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