子どもの部活が非行防止に有効な3つの理由
非行少年を見ていると、人生を無駄に過ごしているという印象を受けます。やるべき事が見つからない、自分が何を好きなのかわからない、打ち込むべきものがない、だから意味無くゲームセンターや公園をうろつき、何かしら刺激のあるものを得ようとしているように見えます。
確かに、「人生に無駄なものはない」という考えも有りです。ぶらぶらと過ごす何気ない日常にこそ、幸せがあるとも思います。一人でいる時間というのは、側から見れば無駄なように見えますが、自分を見つめ直し自分を理解するためには非常に有効な時間です。
素のままの自分を受け入れてくれる仲間も一生の財産です。くだらない時間を共に過ごし、バカをしながら笑いあってくれる友人と過ごす時間は、後から思い出してもよかったと思える満足度の高いものです。
ですが、だからと言って度が過ぎれば自分の身を滅ぼしかねません。有効に使えるはずの限りある時間を、ただただ浪費しては、本来得られるメリットも得られるなくなってしまいます。犯罪に加担するような悪影響を与えてくる人間もいくらでもいます。そういう人間は特にブラブラしている子どもをターゲットに寄ってきます。
それに自分の自由にするあまり、人に危害を加えては、自由のはき違えです。「自由」の言葉には但し書きがあり、人に危害を加えない限りです。境界が難しいですが、自分の自由と他人の自由は競合します。自制しなければならない場面はいくらでもあります。
そのため、部活動をするのも非行防止の一つの手です。非行に走るような余計な時間を与えないですし、努力することの意義を知り、さらにコミュニケーション能力も鍛えられます。
まず、部活は良くも悪くも時間をとられます。部活をしていては、街中をブラブラするような余裕は極端に無くなるはずです。時間的な余裕、体力的な余裕、精神的な余裕、すべて部活に費やされ、非行などという余計なことをせずに済むはずです。
次に、努力の意義を知ることができます。目標ができ、目標に向かってハードルを乗り越えることの高揚感を味わうことができます。無駄に時間を過ごすことに危機感を感じ、人生を有効に使う時間管理を覚えます。
最後に、コミュニケーション能力の鍛錬です。人との繋がりができるので、嫌でもコミュニケーション能力が刺激されます。部活には上下関係、同期との関係、男女関係など色濃い人間関係が用意されているので、そこでの人との関わりは一生の財産にもなるはずです。
このように部活動には、街中をブラブラするよりもよっぽど刺激にあふれています。部活の流れにうまく乗っかれば、非行に走る事がいかに無意味かを気付くことができます。実際に近所の部活有名校の高校生らは、非行とは随分かけ離れたポジションにいるように見えます。非行の防止という意味でも、部活動は有効だと思います。
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