人目を気にせず、いかに自分らしい人生を生きられるか〜ココ・アヴァン・シャネル

2019.08.16 (金)

 

「どうして女性の服って不自由なのかしら」

その言葉を言ったシャネルには、見えていたに違いない。しきたりの中に埋もれている光が。空気のように当たり前になっているほど世の中にはびこっている違和感。

 

 

「ココ・シャネル」の映画を見た。2009年に作られた映画で、世界的ブランド「シャネル」創始者のガブリエル・シャネルの生涯をつづった映画だ。

 

 

シャネルはある時、気づいた。それまでに当たり前だと思われていたものが、実は壊すべきものなのではないかと。それまで違和感がないほど当たり前に社会の中にあって、実は幸せを奪っていたもの。それが女性の服装であり、ファッションだ。コルセットでぎゅうぎゅうに腰を縛り上げて、派手できらびやかな帽子やドレスを身につけて。男性からの目線で「美しいか美しくないか」を評価されるようなファッション。そこにシャネルは違和感を持った。

 

 

違和感を持ったからといって、すぐにシャネルは自分の進むべき道を順風満帆に進めるわけではない。もちろん、違和感に気づくことは大切だ。「気づき」がなければ何事も始まらない。気づきは、すべての始まりだといってもいい。けれど、あくまで始まりは始まりであって、終わりではない。始まりと終わりの間には過程があって、この過程もひどく辛いものなのだ。というのも、違和感に気づいたからといって、すぐにその違和感を是正しようと行動できるものではない。それは人の目があるからだ。

 

 

シャネルにも人の目が気になった。それまでのファッションを当たり前だと思っている人たちにとっては、シャネルがデザインする洋服は、安定したそれまでを脅かす脅威と映ったに違いない。あるいは脅威とすら映らなかったのかもしれない。取るに足らないものと映ったのかもしれない。

 

 

映画の中でも、シャネルがデザインする帽子や洋服に、厳しい意見を言う人たちがいた。特に男性だ。それもいい家柄の男性。その時代に支配者層にいた男性たちは、新しいものが入ってくると自分たちの地位が脅かされるのではないかと恐れた。そんな心ない対応に、シャネルは傷ついたが、彼女は自分が信じる道を進むのを諦めなかった。

 

 

結局は、「人目を気にしないで、いかに自分らしい人生を歩めるか」にかかっている。革新的な自分のファッションを忌み嫌う、それまでの時代に安敦としている男たちの視線。シンプルな帽子やジャージー素材の洋服を「下品だ」と評する男たち。それらの意見を気にせず、それらの声に屈せず、自分が「これこそが女性を幸せにする」「これこそが女性を自由にする」と信じるものを発信することができるかどうかに、収れんされるのだと思う。

 

 

子育てだってそうだ。子どもには「ああしなさい」「こうしなさい」と言っている親だって、その理由がわかっていないのではないか「ああしなさい」「こうしなさい」と言うことに対して、もしも「どうしてなの?」と聞かれたら、答えられないのではないか。答えられないものを、どうして押し付けるのか。それは盲目になっているから。世間で言われていることを、そのまま考えもせずに「そのとおり」だと思っているから。

 

 

それは、人目を気にして自分の本音が見えなくなっていることでもある。シャネルがいた時代の、他の人たちには見えなかったのだろう。気づかなかったのだろう。自分たちの本音がどこにあるか、ということに。男性目線で作られたファッションが当たり前になっていて、そのことが変だと気づくことすらできなかったのだ。だから、まずは焦点を自分にあてるべきだ。自分らしい人生を生きるのに、自分の価値観がわからなくてはどうにもならない。自分は何に興味を持って、この人生で何を成し遂げたくて、何が嫌いで、この人生で何をしたくなくて。そんなことを追求することが、自分らしい人生を生きるための方法であって、幸福な人生を全うするための方法なのだと思う。

 

 

世間の当たり前に疑問を持つって言うのは、例えば子どもから自分に焦点を移すということでもある。自分が何を成し遂げたいのか、そんな目標に向かって進む姿勢を自分は見せられないのに、子どもに求めるのは「酷」というものであろう。

 


 

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