「心が変わる」という共通点〜コーヒーが冷めないうちに

2019.07.10 (水)

「コーヒーが冷めるのって、果たして分かるのだろうか。それと、どのくらいの時間でコーヒーとは冷めるものなのだろう」目の前にあるスタバの紙のコーヒーカップに手をやりながら、考える。「この目の前の紙パックにはプラスチック製のフタが被さられているけれど、フタなしならばもっと冷めるのは早いんだろう」とも思う。

 

 

さて、「コーヒーが冷めないうちに」である。帯に「四回泣ける」とは書いてあってけれど、結局一度も泣くことはできずに終わってしまった。流石に言い過ぎだろう。過大広告を取り締まる組織がどこかにあったと思うが、この帯のコピーも取り締まりの対象になるのではないか。

 

 

過去に戻っても意味はないのではないか。確かにそう思う。この過去に戻れるカフェにはルールがあって、「過去に戻っても現実は変わらない」というのは、そのルールのうちの一つ。だいたい、過去に戻れる系の話には、ルールが二通りある。「現実を変えてはいけない系」と、「現実は変わらない系」である。現実を変えてはいけない系には、確かドラえもんもあった気がする。過去に戻って犯罪をしたり、未来を変えようとする悪い考えのものがいるから、ドラえもんの世界にはタイムパトロールなる組織が存在する。彼らは時間犯罪者を取り締まっているのだ。

 

現実は変わらない系が、この「コーヒーが冷めないうちに」でもある。でも、やっぱりどうしたって現実は変わってしまうだろう。過去に戻ったとして、息を一回するだけど、そこの周りの酸素濃度が違ってくるはずだ。変えないなんてことはできない。蝶々の微細な羽ばたき一つで、地球の反対側での天候が変わるとさえ言われている。風が吹けば、桶屋も儲かるのだ。世の中はどんなシステムで、どんなメカニズムで、目の前の現象が成り立っているのか、さえ明確には説明できない不可思議な世界である。未来から来た人間が一人いるだけで、正解は全く違ったものになってしまうのだ。

 

 

この本、あえて面白かったところを挙げるとすれば、「心が変わる」という共通項だろうか。現実が変わらないのであれば、確かに過去に戻っても意味はないように思える。というのも、みんな、現実を変えたくて、過去に戻るのだろう。「あの時にこうしておけばよかった」や「この時にあんな風にしないでおけばよかった」という後悔があるから、過去に戻るのだろう。Y字路を、違った方向に行きたくて、T字路を反対方向に行きたくて、過去に戻るのだろう。

 

 

それなのに、「過去に戻っても現実は変わらない」となっては、何が変わるというのだろう。それできちんと面白いストーリーを紡ぎ出すことができるのだろうか。

 

 

うん。確かにできていた。変わるのは現実ではなく、心の方だというのだ。実際にある、物理的なものは変わらないかもしれないが、抽象的な心の方が変わるのだ。やや強引な設定でもある。力づくの流れでもある。笑わないお客に対して、無理やり笑わせる感のあるストーリーでもある。

 

 

だが、読んでいるうちに、「なるほど」とも思ってしまった。抽象に逃げる、ということか。「私的には、心と現実なんて違いはないじゃないか」と思ってしまうが、仕方がない。心が変われば現実も変わるのだから、心が変わっておきながら「現実は変わらない」という設定は、やはり混在している中を、人をかき分けながらすすs無用なものだろう。詰まっている血管を手術で人工的に流れを良くするよなものだ。渋滞中の国道の中を、パトカーがサイレンを鳴らして通ろうとするようなものだ。つまり無理にしていることなのだ。

 

 

とまあ、こんな文章を書いているうちに、コーヒーは十分に飲める暖かさになってきた。なるほど、これではまだ冷めたとは言えない。もう少し時間がある。けれど、もう少し時間が経てば、間違いなく微妙なラインになるだろう。一時停止線で車が止まっているか止まっていないかを議論するような、不毛な争いになりかねない。主観が十分に入る判断になるだろう。コーヒーの美味しさと同じで、明確な基準ができるわけではない。熱いか、それとも冷めているかは、主観によるものなのだ。この本が面白い、というのも、十分に主観が入ったものなのであろう。人によって違うし、けれど判断とはそんなものなのだ。

 


 

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