本とマンガの比較して、「マンガの敷居の低さはトレンドだろう」という話

2020.09.04 (金)

僕は本が好きでよく読むのだけれど時々、本とマンガの違いは何か、ということを考える。

 

 

一般的に、マンガよりも本の方が高尚とされている。「マンガよりも本のほうが格が上」とか「本を読むのとマンガを読むのとでは格が違う」のようなイメージがあるのではないか。

 

 

親としても、子どもがマンガを読んでいるよりも本を読んでいる方が安心するだろう。子どもが「一人で静かにしているなぁ」と思ってよく見ると、手には冊子があって、それを真剣に読んでいる。もしもその冊子がマンガだったら少しガクッとするのではないだろうか。「なんだマンガか」と、少なくとも「当たり前のことをしている」という感覚はあるだろう。

 

 

けど、子どもが読んでいるその冊子が本だと、親としては少し子どもを見る目が違ってくる。子どもがマンガを読んでも「当たり前のこと」としか思えないのだけれど、もしも本だったら「当たり前でないことをしている」「頑張らないとできないようなことをしている」と思うに違いない。本を読んでいる子どもの姿を見れば、親としては安心するし、喜びさえする。

 

 

マンガは娯楽であるのに対して、本は勉強というイメージなのだ。

 

 

だけどマンガを読んでいて思うのだけれど、マンガは決して娯楽という時間をつぶすための安易な手段というレベルではないと思っている。昔読んだ本で、ジョジョの荒木飛呂彦氏が「マンガは総合芸術」だと言っていたのを覚えている。

 

 

本だと文章だけなのだけれど、マンガは作画もしなければならないのだ。作家は文章が上手ければいいのだが、マンガ家は文章のうまさにプラスして絵の巧さも求められる。しかもただ一つ一つの絵を書けばいいというわけでもなく、ストーリーがうまく読者に伝わるように書かなければならない。そこに求められるのは、映画作りのようなセンスだろう。止まっている絵の連続で、読者に流れるストーリーを感じてもらうための技法のようなものが求められる。

 

 

その上、文章も下手ではならない。たとえば頭の良いキャラクターを作ろうと思ったら、そのキャラクターのセリフは頭の良いものでなければならない。そんな頭の良さを感じさせるセリフも作者が考えなければならないので、作者自身に教養がなければ描けるものではない。

 

 

それに、面白いマンガはキャラクターが一人ひとり個性的で埋もれることなく目立っている。「キャラが立っている」という言い方ができるだろう。この、多くのキャラクターが登場するのにキャラが立つというのは、相当な想像力が無いと描けない。なりきらないとセリフや考えが曖昧になってしまうからだ。

 

 

たとえばマンガの中で主人公Aと、そのライバルのBが言い合いになる。その際に当然、AとBとでは言うことが違ってくる。同じテーマで話しているにも関わらず、AとBではスタンスが違う。生き方が違う。人生観が違う。

 

 

作者としてはAとB、両方の人生観を持っていないと、立っているキャラを描けないことになってしまう。作者が複数の人生観を持っていないと、それは行動やセリフに表れない。作者にはキャラの数だけ人生観が求められるし、それを切り替えて描ける器用さも無ければならないのだ。

 

 

とは言え、でもやっぱり僕たちは、自然とマンガに対して軽いものという評価を与えている。

 

 

ここまで話してきた「マンガって本よりも評価されていないけれど、マンガもマンガでためになるよね」という論は、誰もが持っていることだと思う。マンガを読めばそのマンガを描くことの大変さは感じるだろうし、「言われるほど簡単じゃないよ」とか「マンガをもっと評価しても良いんじゃない?」とは誰でも思うだろう。

 

 

けれど、僕たちはマンガに対して軽々しいイメージを持っている。マンガを読んでいて、描くことの大変さはわかるのだけれど、それでも「あくまで娯楽である」ことの域をマンガは出ることができない。

 

 

マンガは抵抗なく人に受け入れられる。本だと読む際に忍耐とか知識を読者側に強いる。忍耐とかある程度の知識がないと、本は読めない。それに対してマンガは、自然と読者に受け入れられる。忍耐を強いるわけでもなく、前提となる知識を求めるでもなく。

 

 

この自然さ、手軽さ、抵抗の無さ、ハードルの低さは、これからの時代に必要だろう。世の中はどんどんハードルの無いものが広がっていっている。なにか新しいことを始めるのに、敷居の高さが邪魔だと思われる様になっている。敷居が高いことに優越感を持つことがなくなってきている。フラットさが広がっているように、高価なものをもとめることが減ってきているように。世の中の人は、敷居の高さを「邪魔なもの」としか見ないようになってきたのだ。

 

 

これ見よがしな高価なものを身につける人も少なくなっているだろう。デカデカとブランドのロゴが入った服を着る人は少なくなってきているし、持たない暮らしを標榜するミニマリストなるものも存在してる。

 

 

本と比べてマンガの敷居の低さは、今の時代のトレンドであって、誰にとっても必要なことだろう。

 

 

「本と比べてマンガってどうなの?」ということをズラズラと書いてみた。

 

 


 

 

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