書いたり考えたりするのに漫画喫茶のオープンスペースが丁度いい理由3選
物を書いたり考えたりするのに都合のいい場所として、「漫画喫茶のオープンスペース」というのを紹介したい。私はよく、物を書いたり考えるのに、近所の漫画喫茶のオープンスペースを利用している。確かにマクドナルドの100円コーヒーでいられる状況と比べると値段が高いのだが、それでもアイディアを思いつく、考えがまとまる、点と点が繋がる、といった面で効果があるものだと思っている。漫画喫茶のオープンスペースを使う利点を3つ、紹介したい。
・自由に歩き回れる
・資料が豊富
・滞在時間だけ料金を支払う
この3つが、漫画喫茶のオープンスペースを利用する際の利点だと考えている。
まず一つ目、「自由に歩き回れる」について。たとえばカフェで物を書いたり考え事をすると、意外と立ち上がることができない。もちろん立ち上がっても良いのだが、その際に「自分はこの席を使っていますよ」という印を残して置かなければならない。その点、私が使っている漫画喫茶だと、オープンスペースといえど、席はすべて決められている。自由に「ここに座ろう」とか、気分で「この席を使おう」という事はできない。カウンターで席をとって、それから使うものなのだ。一度席を決めたら、会計をして漫画喫茶をでるまで、その席は私の席なのだ。
それに、カフェだと混んでいる場合に、立ち上がりにくいだろう。たとえ「自分がこの席をつかってますよ」という印で私物を置いて席をたったとしても、盗まれるかもしれないし。それに、後にはお客さんが控えているので、席を立つのをはばかられるはずだ。神経が図太い人ならそうでもないのかもしれないが、他のお客さんが使える席を探している中で、自由に店内を歩き回れるものではないだろう。
ところで、「どうして歩き回る必要があるの?」と疑問に思った人もいるのではないかと思う。「席に座ってればいいじゃん」である。だが、「どうしてもアイディアが繋がらない」「書くことがまとまらない」なんてのは、物を書いているとザラである。そんなときに、気分転換、新しい視野の発見、一区切り、という意味で、体を動かしたくなるものだろう。
ここで2つ目の「資料が豊富」に繋がるのだが、当たり前だが漫画喫茶は漫画のみならず、新聞や雑誌も豊富である。雑誌に至っては、最近発行されたものはもちろん、過去数カ月分のものも残っている充実ぶりである。「歩き回る」という目的は、実は資料を探すためでもあるのだ。頭の整理がつかない時、アイディアが繋がらない時、どうするかというと、新聞や雑誌を見るのである。新聞には即効性のある、現在進行系の話題。雑誌には、過去数ヶ月と未来数ヶ月の幅のある流行りが載っている。これらを見て、どこか自分に関係するものはないか、使えるものはないかと探すのである。明確に「これは使える」というものもあるし、間接的にアイディアを繋げてくれるものもある。新聞を見て、「この記事について思うことを書こう」とか。雑誌の「こんなアイテムが流行るだろう」という記事を見て、「そう言えば誰かもそんな事をいっていたなあ」「昔、自分も興味があったなあ」とか、アイディアを繋げるきっかけをくれるのである。
で、最後の「滞在時間だけ料金を支払う」であるが、これは「伸び伸びできる」という意味である。1つ目の「自由に歩き回れる」とも関係があるのだが、カフェやファストフード店の場合、無駄に滞在時間が長いと店に迷惑をかけてしまうのだ。実際にあるかどうかわからないが、「いつまでいるんだよ」という店員さんのプレッシャーを感じるのだ。故に滞在時間が長ければ長いほど、背中を丸めて縮こまって仕事をすることになる。「なにかアイディアはないか」「どうやって考えを繋げようか」という目的とは対象的に、視野が狭くなって、自分が座っているテーブルしか見えなくなるのである。これでは繋がるものも繋がらないし、広がるものも広がらないだろう。漫画喫茶の場合は、滞在すればするだけ料金を支払うので、店員さんのプレッシャーは皆無である。「あの人、よくいるな」くらいだろう。長く座っていてもいづらさを感じない。歩き回ってインターバルを置くことになるので、余計に長くいられるのである。
というわけで、物を書いたり考えたりするのに都合のいい場所として、「漫画喫茶のオープンスペース」を紹介した。漫画喫茶のオープンスペースを使う頻度が高くなって、「どうして最近、ここをよく使うんだろう」と考えているときに、「そういえばここで書いているときによく書けるな」と気づいたのである。で、なんで「ここだとよく書けるんだろう」と考えているときに、伸び伸び過ごせて居心地がいいのではないか」と気づいたのである。
「ここだと良いものが書ける」と思うと自分に暗示がかかって、それが良いサイクルになるのだと思う。思い込みで筆がはかどるし、「ここで書けなきゃヤバい」という背水感もある。着眼点は、
・自由に歩き回れる
・資料が豊富
・滞在時間だけ料金を支払う
である。ぜひ試して欲しい。
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