子どもの非行を防ぐための、読書活用術とは

2017.09.12 (火)

子どもが非行に走るのを防ぐには読書が必要です。

 

 

最終的には子どもが本好きになってもらうことが目標ですが、そのためには周りの大人に読書の習慣がなくてはなりません。周りの大人に読書の習慣がなければ、子どもが本好きになることはのぞめません。周りの大人が本を読むからこそ、影響を受けて子どもが本を読むようになるのです。

 

 

ただ、初めのうちは読書は辛いものです。私が本を読むようになったのは30歳近くになってからです。それまでは本当に活字離れを体現する人間でした。

 

 

ですがある時、目覚めることができました。必要に迫られ、人から勧められ面白い本と出会い、読書習慣を得るまでに至りました。

 

 

読書習慣を得るための、私なりの読書術を紹介します。

 

 

アウトプット前提

 

 

アウトプットしてこその読書

 

 

アウトプットはインプットの逆です。情報を入れるのではなく、情報を吐き出すのです。人に話したり、文章で書いたりです。アプトプットの利点は2つあります。まず記憶が定着します。

 

 

本を読んだけれど「記憶に残らない」「内容がおいも思い出せない」という経験はあるのではないでしょうか。おそらくそれは、読んで終わりにしているからだと思います。本は読むだけでなく、その後にアウトプットしてこそ記憶に残ります。

 

 

読んだ内容を反芻し、咀嚼し、自分なりに再構成することで、自分のものになります。本の内容を自分に取り入れ、そのあとの人生の糧とすることができます。

 

 

次に、本一冊の区切りとすることができます。読破したというゴールにするのです。例えばマラソンでもいつまで走ったらいいかわからないと、気力的に辛いものです。意識できるゴールがあると、「あそこまでは」と頑張ることができます。

 

アウトプット、特に書評を書くことにも同じ効果を期待することができます。難しい本に出会ったとき、ただ諦めるのではもったいないので、「せめて書評を書くまでは」と意識するのです。書評を読書のゴールに設定することで、モチベーションがわくのです。

 

 

書評を書く

 

 

一番手堅いアウトプットは書評を書くことです。私はホームページに書評を書いています。人に口で話すよりも内容をしっかりと再構成しなくてはならないため、難易度はあると思います。「この本を読んで自分はこう考える」というのが文章で残るので、気後れする部分もあります。

 

 

ですが書評を書くことで記憶は定着しますし、何より自分の考えをしっかりと持つことができます。曖昧だった考え、モヤモヤしている思い。それを文章にすると、自分の軸が見えてくるのです。自分の軸があるとは、自分の考えがしっかりしていること。自分の軸を作るには文章を書くことが最適です。

 

 

人に話す

 

 

書評を書くよりも手軽なのが、本の内容を人に話すことです。文章を書くように形式ばったところがないので、肩肘張らずにできます。まずは人に話すことから初めてもいいのかもしれません。

 

 

本の内容を人に話すうちに、ある程度自分なりに再構成しないと人に上手く伝わらないことに気づくはずです。

 

 

ツイッターなんかは、「書評を書く」と「人に話す」の中間なのかもしれません。「今日はこんな本を読みました。」程度の内容をツイートすれば、人に話す感覚で文章を打つことになります。

 

 

その後に一言、「私はこう思いました。」「ここの文章が心に残りました。」などと付け足せば、立派な書評になります。

 

 

ペンを片手に

 

 

汚すと自分のものになる

 

 

買ったものを自分のものにする方法は、汚すことです。使い込んだり、名前を書いたり。そうすることで愛着がわきます。他の誰のものでもない、自分のオリジナルのものになるのです。汚れや破れがあることで、買ったままのものとは違う、自分だけのものになります。

 

 

本も汚すことで自分のものになります。ペンで線や文章を本に書きながら読むことで、思い入れが強くなり、内容もより記憶として定着します。

 

 

心が動いた文章には線を引っ張る

 

 

まずは「これは」と思う文章、共感できる言葉、特にいいと思った目次のパラグラフなどに線を引っ張ります。不思議と、線を一本引っ張るだけで、記憶の定着具合が違うのです。おそらく線があると、視覚的な効果があるのだと思います。

 

 

私は、縦横無尽にペンを走らせます。特に決まりはないのですが、赤色ボールペンや青色サインペンなどで直線を引いたり、波線を走らせたり、ハコで囲んだり、です。自分の心が思うままにページに書き込みます。

 

 

2回目に読むとき、読んでいる最中にちょっと前に戻るとき、時間を置いてからまた続きを読むとき、に便利です。1度目に読んだ内容がすっと頭に入りますし、その時の自分の感情が再びわきあがります。ということは、やはり記憶の定着に効果があるのです。

 

 

思ったことや考えたことを書く

 

本を読んでいると心が動かされることが多いので、当然、頭の回転も出てきます。それを文章で本自体に記録していくのです。どのように心が動いたのか、その結果どう考えたのか、どんなアイディアが浮かんだのか、をこれまた縦横無尽に書いていきます。

 

 

線を引っ張るよりも直感的な作業にはならないので、時間が掛かります。線を引っ張るよりも面倒くささはあるのですが、後で読み返した時などにより鮮明に自分の心の揺れを思い出すことができます。

モチベーション

 

 

本を読む際にはモチベーションが重要です。気乗りしなかったり面白くない様では、建設的な読書とは言えません。前向きに読書に取り組めるからこそ、その後の人生を変える言葉に出会えるのだと思います。

 

 

面白いと思った本を読む

 

 

不思議なもので、人から勧められた本ってあまり読む気がしません。受け身だからでしょうか。レビューや本の末にある参考など、自分から探して選んだ本だと前向きに読むことができます。

 

 

絞ることも必要だと思います。できるだけ多くのジャンルの本を読むことがいいのはその通りなのですが、時間には限りがあります。私は読書スピードが速くはないので、読める本には限りがあります。ですので、面白いと思った本しか読まない様にしています。

 

 

その方が楽しいし、記憶に残ります。小説は今は読んでいません。おそらく小説好きの人からしたら「人生の半分は損している」のだと思います。

 

 

時間的なモチベーション

 

 

朝に本を読むのが好きです。清々しさがある朝の空気の中での読書は、南国リゾートの太陽の下で本を広げるのに通じるものがあるのだと思います。

 

 

隙間時間に本を読むのも好きです。ベンチに座っている間や、電車の中で本を出して本を読むのって、知的な感じがして気分が良くなれます。

 

 

場所的なモチベーション

 

 

「どこでもできる」のが魅力の読書ですが、やはり特に気が乗る場所というのはあります。私は外よりも建物の中の方が読みやすいです。外は開放的で気分がいいのですが、読書をするなら天井や壁に囲まれていた方が集中できます。人目が気になるのかもしれません。

 

 

騒々しいのは気になりません。音楽、笑い声、子どもの騒ぎ声、すぐに気にならなくなります。

 

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