地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー

2017.09.11 (月)

 

 

「地頭力をフェルミ推定で鍛えよう」という本です。

 

 

本書では、地頭力を「考えるための基本となる力」としての3つの思考力とそのベース力と定義しています。

 

 

3つの思考力とは、「結論から考える」仮説思考力、「全体から考える」フレームワーク思考力、「単純に考える」抽象化思考力のことです。そのベース力とは、「万人に理解されるための論理思考力」、経験と訓練で鍛えられる直感力、地頭力の一番ベースとなる知的好奇心、のことです。

 

 

フェルミ推定

 

 

フェルミ推定とは、把握することが難しく、荒唐無稽とも思える数量について何らかのロジックによって短時間で概数を求める方法です。例えば「東京都内に信号機は何基あるか」や「世界中にサッカーぼボールはいくつあるか」といったものです。

 

 

ノーベル賞物理学者のエンリコ・フェルミが、自身がこうした物理量の推定に長けていて、講義で学生このような課題を与えたことから、フェルミ推定と呼ばれるそうです。

 

 

フェルミ推定は、3つの思考力がないと解けないものなのだそうです。

 

 

仮説思考力

 

 

仮説思考力とは、①いまある情報だけで最も可能性の高い結論(仮説)と想定し、②常にそれを最終目的地として強く意識して、③情報の精度を上げながら検証を繰り返して仮説を修正しつつ最終結論に至る思考パターン

 

 

ポイントは、①どんなに少ない情報からでも仮説を構築する姿勢、②前提条件を設定して先に進む力、③時間を決めてとにかく結論を出す力

 

 

フレームワーク思考力

 

 

フレームワーク思考力とは、「対象とする課題の全体像を高所から俯瞰する全体俯瞰力(ビッグピクチャーシンキング)」と、「とらえた全体像を最適の切り口で切断し、断面をさらに分解する分解力」とで構成させれます。

 

 

フェルミ推定で鍛える際のポイントは、①全体→部分への視点移動、②切断の「切り口」の選択、、③分類(足し算の分解)、④因数分解(掛け算の分解)、⑤ボトルネック思考

 

 

抽象化思考力

 

 

抽象化思考力とは、①対象の最大の特徴を抽出して「単純化」「モデル化」した後に②抽象レベルで一般解を導き出して、③それを再び具現化して個別解を導くという思考パターン。

 

 

フェルミ推定で鍛える際のポイントは、①モデル化、②枝葉の切り捨て、③アナロジー(類推:ある種の類似のものから説明すること)です。

 

 

 

私は、具体と抽象という本をを読んで著者に興味をもち、この本に至りました。ですので、本書でも抽象化という考えが非常に勉強になりました。この「抽象化」は非常に便利な考え方で、社会の悩みを解く鍵になると考えています。

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