友達いないと不安だ症候群に効く授業 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー

2017.09.13 (水)

 

著者・齋藤孝さんの本は、読みやすい上に多くの学びを得られるので、本当に勉強になります。実際に会ったことはないのですが、話した瞬間に優しい感じを受けるのではないかと、勝手に想像しています。

 

 

子どもの教育に関しては、どちらかというと保守的な考えなのではないかと思います。先進的なものよりも、基本を重視するイメージです。

 

 

別の本に書いてあったのですが、「教育とはある程度子どもに強制的に強いるもの。勉強するかしないかを子どもに選ばせたら、子どもは楽な勉強をしない方をとるに決まっている。」という著者の考えは、地に足のついた、理想に逃げない考えだと思います。

 

 

本書では、友達力について書かれています。友達との距離をコントロールする力のことです。多ければいいというわけではなく、時には離れることも友達力です。

 

 

本書では友達を作る方法として、偏愛マップというのを紹介しています。自分の好きなものを羅列したメモを作るのです。好きな食べ物、好きなスポーツ、好きな映画、など。友達を作る方法、知らない相手と仲良くなる一番の方法は、好きなものについて一緒に語り合うことです。

 

 

好きなものをあらかじめ書いておき、その中で相手と共通する好きなものがあれば、それについて語り合うことができるのです。大して知らない人と一緒にいると、会話に困ります。「相手がどういう人で、何を好きな人か知らないし」となります。そんな時のための偏愛マップということです。

 

 

本書ではさらに、現代の友達情勢について、著者の見解が述べられています。「四面楚歌力」「誘う力」「紹介力」「場を作る力」など。的を射ている分、私自身、非常に耳が痛い思いで読みました。

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