警察を取り巻く昨今の環境とは

2017.09.14 (木)

現在の警察を取り巻く環境は、「隠し事ができない」というのが1つのキーワードになると思います。

 

 

それゆえに「有りか無しか」でしか判断ができなくなっている人が多いように感じます。これは、警察組織以外の一般人においてもです。

 

 

例えば、日本に法律は膨大な量があります。それ全てを勉強している人はいません。専門の法律家でさえ、得意分野と不得意分野があります。ましてや法律家以外の一般の人であれば、法律になじみのある人はごくわずかなはずです。

 

 

ですけど、そのなじみの薄い法律に対して橋をかけてくれるのがインターネットです。インターネットで検索すれば、自分の知りたい法律が文章で出てきます。

 

 

自分の行動や考えが法律違反になるかどうか、法律に照らし合わせて判断する人が多いのです。ですが本来、法律とはグレーなものです。落とし穴や、日常生活の中に、法律でカバーしきれていない部分は多々あるのです。

 

 

その時々の時事的な情勢など様々な要因によって、合法にも非合法にもなります。そこが法律の難しいところです。

 

 

ですが今は、みんなが自分の行動や考えを検索し、法律に照らし合わせ、合法化どうか知りたがります。「法律に違反していなければいい」「法律に違反していればアウト」という二者択一の考えです。

 

 

本来、人間の行動や社会で起きる現象には、法律ではカバーしきれないグレーゾーンがたくさんあります。例えばマナーと言われるものもそれです。法律違反ではないにしろ、相手や周囲に不快感を与えるものです。

 

 

今の社会は、マナーが考えられていません。「たとえマナー違反でも、法律に触れていなければいい」というものです。

 

 

このマナー違反の多くは、インターネットによって法律という情報が、誰でも得られるものになったからだと私は考えます。

 

 

インターネットによって法律が誰でも検索できるようになったことは、決して悪いことではありません。

 

 

ですが「違反しているかどうか」のみに基準を置くような、「有りか無しか」でしか世の中を見れない、「有りか無しか」でしか自分や相手の行動の良し悪しを判断できない、そんな風潮が、危機だと思うのです。

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