子どもに怒鳴ることは必要か

2019.05.14 (火)

「幼い子どもには怒鳴ることも必要だ」という話は聞いたことがありますが、私は必要ないと思います。単純に「怒鳴らなくてもいいだろう」というのが理由です。

 

 

まず、確かに怒鳴ると子どもの動きを止めることができるんです。一瞬ですが。でも、それに頼ってしまうんです。楽だから。怒鳴ると楽なんですよ。自分は動かずとも、エネルギーをほとんど消費しないで、相手をコントロールできる。しかも怒鳴ることで一種の快感が出てくるんです。「相手をコントロールできた」っていう快感ですね。人間的に悪い快感です。それが出てくる。で、この悪い快感を覆い隠すことができるんです。「子どもの安全を守った」とか「子どもに躾を教えた」とかいって。

 

 

自分の行動、自分が怒鳴ったことを正当化できるんです。「自分が悪いことをした」っていう自覚がないので、余計にタチが悪い。仮に「自分が悪いことをした」っていう自覚があるならば、まだ救いはあるんですけど。

 

 

正義感を振りかざす人っていると思うんです。大上段に立って、正義感で自分の意見を強化する人。例えば「安全第一」っていうのも正義感の押し付けだと思うんです。現場仕事をしている人だと「安全第一」っていうのはよく聞くと思います。これも「人の安全を守るのは当たり前だ」とか「命より大事なものはない」っていう一般的に道徳的にいいとされている正義感です。

 

 

これも意味のない押し付けですよね。安全第一なのかもしれないけれど、それに伴うマイナス面ってのがあるんです。例えば安全第一にするがゆえに、声掛けとか安全確認とか、面倒な動きが出てくるんです。そららの割合を考えることが大事だと思うんです。

 

 

いくら安全第一だからといって、現実的に仕事が遅れるのであれば、安全を犠牲にしなければならない。ただ考えなしに、思考停止で「安全第一!」なんて言っていてもしょうがないのです。

 

 

そんな「安全第一」と一緒だと思うんです。子どもを怒鳴るのって。思考停止で「子どもの安全を守るのが親の役目」なんてエゴが見え隠れしている。子どもにとっては余計な、正義感の押し付けでしかない。

 

 

考えることが必要でしょう。「本当に怒鳴ることが必要なの?」「怒鳴る以外の方法はないの?」「怒鳴ることで失われているものは何なの?」とか。

 

 

冷静に勝るものはないのかもしれません。客観的な視点、思い込みを排除した態度。「自分は間違っているのかもしれない」っていう考えです。常に自問自答していれば。思い込みを疑う視点があれば、間違った方向にはいかないんじゃないかと思います。

 

 

怒鳴る自分に甘んじるのではなく、怒鳴っている自分を冷静に見つめる視点です。「自身のなさ」とも言えるかもしれません。怒鳴ることに対して抵抗なく、良しとするのではなく、怒鳴りつつも「本当にこれでいいんだろうか」と自分の言動を疑う態度です。それが思考停止に陥らない方法ですし、思い込みを伏せ方法でもあります。無知の無知を意識して、井の中の蛙にならない方法です。

 


 

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