子どもがどんくさい。今、親ができることって何かないでしょうか?

2019.05.04 (土)

「子どもがどんくさい。小一の長男の運動神経がかなりどんくさいです。スポーツが嫌いではなさそうですが、どっちかというとインドア派ですが、外遊びは積極的です。しかし友達との差は大きく、いつも置いてきぼりとか遅れてとか、習い事の昇給も遅いです。球才がなさそうだと思って、水泳を習わせています。時折『僕、できないからやめとく』とか『お友達が先に行っちゃったから一緒に行けなかった』と微妙な発言もあります。学校でのひとりぼっちやいじめが心配です。いっそのこと、あまり友達が習っていない、差が出にくいものを習わせようとも思いますが、本人のやる気を待つか、強引に習いごとを習わせるか、悩みどこです。今、親ができることって何かないでしょうか」

 

 

 

 

親としては子どもに何かしてやりたいと考えるのは当然の感情です。自分のアドバイスや自分の施した手で、子どもが成長していくのであれば、それに越したことはありません。親だったら、自分の子どもに何かしらの影響を与えたいものです。

 

 

が、あくまで出来るのは、水飲み場に連れていくことまでです。それよりも先はできません。実際に水を飲むかどうかは、子どもが決めることです。子ども次第なのです。「せっかく連れて行ったのに」などと思うはずです。苦労して連れて行っても子どもが水を飲んでくれなかったら、それまでの過程がなかったことのように思えるでしょう。

 

 

ですが、実際にさせることが大事なのではなく、大事なのは自分で決めることです。それは決して、親をはじめとする他人から促されて、ではないのです。

 

 

スポーツをやることに、人生でどれほどの意味があるでしょう。確かにテレビなんかのメディアを通してみる世の中には、スポーツをして輝いている人たちがたくさん映っています。サッカー選手もいるし、野球選手も輝いて見えます。

 

 

ですが、彼らが輝いて見えるのは、サッカーをやっているからではなく、野球をやっているからではなく、スポーツをやっているからではなく、です。かられが輝いて見えるのは、自分で考えて、自分で決めて、自分で動いているから、なのです。

 

 

他人まかせにせず、道があるかどうかわからない不確かな中で、少しずつ道を切り開いていくっていう面倒臭いことをやっているからです。それは決して親から与えられてできるものではありません。

 

 

親は、子どもに対する無力さを知ったほうがいいのかもしれません。親は「子どもに苦労を与える」とは口では言いつつ、結局、与えているのは楽なm日でしかありません。親は子どもに、苦労をしない楽な道しか与えることはできないのでしょう。

 

 

であるならば、親が子どものためにしてあげられる唯一のことは、身を引くことではないでしょうか、「子どものために」などと思わないで、「自分のすることは結局は楽な道でしかない」「楽な道しか与えることができないのが親だ」と自覚すること。

 

 

「これを習えば随分と人生が楽になるのになあ」と思っても、我慢すること。あなた「子どもにこれを与えたい」と思った時点で、子どもにそれを与えるのは、すでに間違っているのです。

 

 

子どものためを思えばこそ、身を引くのです。子どもに与えられるものは何もないことを自覚することです。子どもの人生に影響を与えようとせず、本当の意味で脇役や影になりきること。子どもが親の顔や名前を思い出せなくなるほど、脇役や影になりきること。それが、親が唯一どもにできることです。

 

 

子どもは人生をうまく送れたとしても、親の顔や親の名前を思い出すことはなくなるでしょう。うまく送れた人生は、すべて自分が考えて、自分が決めて、自分で動いた結果だ、と考えることでしょう。

 

 

親としては悲しいですが、それが子どもにとっての自分で切り開いた人生となるはずです。

 

 

人生にも社会にも、正解も不正解もありません。合っているも間違っているもありません。そういう風に見ようとする虫眼鏡があるだけです。正解だと考える思い込み、間違っていると考える見方があるだけです。

 

 

当然、虫眼鏡を変えれば見方は変わりますし、虫眼鏡は時代によって好みが分かれるものです。いつの時代も普遍的に求められる虫眼鏡なんてのはありません。

 

 

正解もないし不正解もないのだから、親はドンと座って、子どもが水を飲むかどうかを遠くから見ていればいいだけです。水を飲ませてはいけないし、飲ませられるものではありません。影になって遠くから見つめるだけです。

 


 

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