どうしたら人の怒りっぽい性格を直せるんですか

2019.03.09 (土)

怒りっぽい人を怒らない性格にするには、気づきを与えることが必要です。怒る人というのは、どこかで勘違いをしている可能性があります。もしかしたら、自分がすぐに怒る性格だという事を分かっていないのかもしれません。もしかしたら、怒る性格だということには気づいていても、それほどひどく怒っているとは思っていないのかもしれません。あるいは、怒るにしても時々であって、そんなに頻繁に怒ることはしていないと思っているのかもしれません。あるいは、自分が怒る性格だという認識はあっても、怒ることで物事がいい方向に進むという勘違いをしている可能性もあります。いずれにしても、想像力がないということができます。

 

 

自分を客観視する機会が与えることができれば、自分で自分の愚かさに気づき、自分の行動を改めさせることができます。客観させるには、短期的な方法と長期的な方法があります。

 

 

短期的な方法とは、速効性のあるやり方です。例えば、直接本人に伝える方法が考えられます。すぐに怒る人に対して「あなたはすぐに怒る性格ですよ」と伝えたり、ひどく怒る人に対して「あなたの怒り方はひどすぎます」と伝えたり、怒ることが良い方向に向かうと考えている人に対して「怒っても物事はいい方向に進みませんよ」と伝えたり。

 

 

ハッキリと分かりやすく、相手に伝えるのです。そうすれば、すぐに思いが相手にも伝わるでしょう。ただし、このハッキリと分かりやすく伝える方法のデメリットは、効果が表面的でしかないことです。すぐに相手に伝えらるし、相手もこちらの言葉をすぐに受け取ることができます。ですが、その効果は表面的でしかありません。

 

 

「あなたはすぐに怒る性格ですよ」「あなたの怒り方はひどすぎます」「怒っても物事はいい方向に進みませんよ」という言葉が耳には届くのでしょうが、それが頭まで伝わっているとは限りません。むしろ、右から左に流している場合の方が多いのではないでしょうか。相手にハッキリと分かりやすく伝えたとしても、相手の耳には届いていも、頭の芯にまで届くことはないのではないでしょうか。

 

 

怪我と一緒です。怪我をしたとして、一時的な応急処置でケガそのものが治ることはありません。ケガを治すには時間が必要だし、ひどいケガなのであれば大きい病院に行って診察してもらって状況を詳しく把握する必要がありあります。けれど、だからと行って応急処置が必要ないわけではありません。一時的にしろ、すぐに止血をする必要がある場合には効果があります。すぐに効果がある、けれど根本を治療するには至らない応急処置。それと、すぐにできるわけではなく時間がかかる、けれどケガの根本を見つけて治療を施すことができる診察。両方必要です。

 

 

怒る人に気づきを与えるのにも、即効性のあるハッキリと分かりやすく伝える他に、徐々に気づいてもらう方法があります。徐々に気づいてもらうということは、時間がかかるということです。ですがその分、効果は根本にまで及びます。

 

 

自分で客観の視点を養ってもらうことが、ケガの場合でいう診察に当たるのだと思います。即効性はない、けれど芯の部分から治すことができる。客観の視点を持つことが、真に怒りっぽい性格を直す、ということになります。根本から直すことなので、効果は持続します。もしも表面的な築きであれば、すぐにまた怒りっぽい性格に戻ることになりますが、本質的な気づきであれば本質的な気づきであるほど、すぐに戻ることはなく、本当に性格が変わることになります。ですがそれは、徐々に育んでいくしかありません。今日明日ですぐに、というわけではなく、時間をかけて徐々に育んでいくしかないものです。

 

 

何が相手に真の気づきを与えるのが効果があるか、ハッキリと分かりやすい方法があるわけではありません。本当に相手に効果を与えるかどうかわからないモヤモヤしたことを、時間をかけて続けるしかありません。例えば、付き合いの幅を広げることです。多くの人と接すれば、いずれ自分を客観視するのに丁度いい人と接することになるかもしれません。自分を見つめるモチベーションができているタイミングで、自分の悪い所を表している人と出会うことができれば、鏡を見るように自分を見ることができるのではないでしょうか。あるいは、真に性格が変わるには自発的に芽が出るのを待つしかありません。これは他人からどうこうできるものではなく、一人になる時間を持つことでの自問自答が必要だと思います。本を読んだり、モノづくりをしたり、一人で自分と向き合う時間を作ることです。

 

 

大事なのは、即効性のある表面的な方法と、時間のかかる芯に届く方法の両方あることを知っておくことです。それを時と場合、相手との距離によって使い分けることです。口で相手に伝えてばかりで効果がなかったら、時間のかかる方法を試してみるとか。同じタイプのアプローチばかりでなく、違いを分かった上で相手に対するアプローチを変えることが、相手が気づく機会を作ります。

 


 

「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。

 

自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。

 

心よりお待ちしております。

[contact-form-7 id=”10255″ title=”セミナー申込みフォーム”]


 

30分の無料相談を承っています。子ども、非行、犯罪、警察対応、などのキーワードで気になりましたらご利用ください。基本はウェブ会議アプリを使ってのオンラインですが、電話や面談も対応できます。

 

モヤモヤ状態のあなたが、イキイキとする無料相談です。次の一歩を踏み出すために、お気軽にお問い合わせください。

 

下記お問い合わせフォームで「相談希望」である旨をお知らせ下さい。

[contact-form-7 id=”2700″ title=”お問い合わせ”]


 

プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

[contact-form-7 id=”4057″ title=”小冊子ダウンロード”]

▼シェアをお願い致します!▼

関連する投稿

現在の記事: どうしたら人の怒りっぽい性格を直せるんですか

お問い合わせ・ご相談はこちら

メールでのお問い合わせ

contact@konokoe.com

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »

コラムテーマ一覧

過去のコラム

主なコラム

⇑ PAGE TOP