怒りっぽい性格の人をどうすれば直せるのか
まずは気付かせることです。怒りっぽい人というのは、自分が怒りっぽいという性格に気づいていません。客観的に自分を見ることができなくなっているのです。自分の姿形は、自分では直接見ることができません。もちろん、自分でも一部は見ることができます。首を下に向ければ、自分のお腹や足が見えます。ですが、顔も含めた自分全体を見るには、鏡を通したり、人から教えてもらったりしなければ、自分自身を知ることができません。特に自分を表すメインの顔に至っては、鏡や他人を通さなければ決して見ることができません。顔に食べ物がついていたり髪の毛がついていたりしても、自分では気づくことができません。
ですので、まずは自分が怒りっぽい性格であることを気づいてもらう必要があります。これは、伝えるしか方法はないのだと思います。直接「あなたは怒りっぽい人だ」と伝えるしか方法はありません。もちろん、直接伝えることが難しい人であれば、間接的に伝えることや暗に伝えることでも問題ありません。ただ、直接伝えることに比べて確実性が減るだけです。本人も、人から何回も「あなたは怒りっぽい人だ」と言われれば、いづれ「自分は怒りっぽい性格かもしれない」と気づくことでしょう。
気づいてもらった後は、想像力を育んでもらって自分の怒りっぽさと向き合ってもらうことになります。自分のどんなところが怒りっぽいのか。自分はどんな時に怒りっぽくなるのか。自分は何に対して怒りっぽいのか。そのようなことをうまく想像してもらうことになります。
肝は、「1つの価値観にとらわれないこと」を分かってもらうことです。自分以外の価値観を認めることが優しさであり寛容さです。世の中には「多様性」とか「十人十色」とか「色々な価値観がある」ということは頻繁に言われていますが、その意味を芯まで分かっている人は少ないように思えます。口では「多様性が大事」と言っておきながら、本当に自分の想定外の性格の人間が現れると、「あいつは違う」と拒絶反応を示してしまうのタイプの人間です。
怒りっぽいという性格は、自分では分かりにくいものです。想定外の部分を想像する作業になります。自分の肩書きとか、世間体とか、世の中で言われている常識とか、手に入りやすい具体的なものに囚われないで、「自分はどう思うのか」の本音の部分を探さなくては、怒りっぽさの解決には至りません。そのような本音を探す作業を促すのが、人の怒りっぽい性格を直す道です。
自分と向き合って考える時間が必要なので、考えられる環境を整えることが必要になります。考えることは大勢ではできません。大勢で考えることはあっても、その後で必ず一人で考える時間が必要になります。
人に一人で考える時間を促すのであれば、まずは分かりやすいところから促してみてはいかがでしょうか。「自分が理解していない怒りっぽい性格を考える」というと、漠然としていて、何から手をつけたらいいか分かりにくいはずです。ですので、具体的に分かりやすくして始めてもらうのです。
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