「話す」は多様化の時代を生きるための基本ツールだ〜相手の頭に「絵」が浮かぶように話しなさい

2020.09.21 (月)

 

「話ができる」は、多様化の時代に生きる最低限のツールだ

相手の頭に絵が浮かぶように話す。

 

 

それが話をする際のポイントだという。僕たちは話がうまくならなければならない。表現力を身に着けなければならない。それが多様性の時代に生きる僕たちが生き延びるための術(すべ)だと思っている。

 

 

最近では、学歴とかお金とか、一昔前の価値観を捨てようとしている人が増えている。勉強をして、いい大学に入って、大きな企業に就職して、偉くなって、お金を稼いで。そんな人生を「つまらない」「格好悪い」と思ったり「それでは幸せになれない」と考える人が増えているのだ。

 

 

僕もそんな一人で、人を「お金のあるなし」や「学歴のあるなし」で見ることを格好悪いと思うし、「そんな価値観に支配された人生はなんて狭いんだろう」と思っている。人を見る際に大事なのは、「いくら稼いでいる」とか「どこの大学を出た」とか「どんだけいい車を所有している」なんてものではなくて、「自分は何が好きか」という個性なのだ。

 

 

お金とか学歴なんかの画一された価値観ではなくて、一人ひとりの価値観の違いそのものが、人を見る判断材料になる。昭和から平成にかけては、お金や学歴が判断材料だったのかもしれない。けどそんなものをいくら積み上げたところで幸せにはなれないし、なにより僕はそれが格好悪いと思っている。

 

 

僕たちはお金や学歴のために生まれてきたのか。そんなことは無いだろう。

 

 

そんな視点で世の中を見て、そんな視点で区別されるために生きているのではないと思う。もっと個人個人の、固有の価値観がクローズアップされていいと思うし、固有の価値観がクローズアップされた社会こそが理想なんだと思っている。一人ひとりの多様な価値観を認める社会。まさに多様化だ。

 

 

そんな多様化の時代においては、とりわけ表現力がものをいう。お金や学歴というわかりやすい尺度を捨てる時、僕たちは自分たちが固有に持っている価値観を武器にしなければならない。でもそれには欠点があって、固有の価値観とは他人にわかりにくいことだ。

 

 

僕は、一人ひとりが持っている個性そのものに価値がある、思っている。「周りと違う」「個人である」というだけですでに価値があるのだ。自分の個性にも価値があるし、あなたの個性にも価値がある。けれど、「自分には個性がある」なんていったところで、その個性がどんな個性で、その個性でどんなことができて、その個性が何の役に立って、それが理解されなかったら生きるための武器としては使いづらい。

 

 

多様化の時代、僕たちはお金とか学歴という、誰にでもわかりやすい価値観を捨てている。一人ひとりが、自分の個性を価値として表現しなければならないのだ。自分の個性を表現することが、多様化の時代を生きるためには必要なのだ。

 

 

僕たちは表現力を身に着けなければならない。自分はどんな人間で、こんな考えを持っていて、こんなことをしたいと思っていて、こんな仕事をしていていて、こんな遊びを考えていて、世の中に対してこんなことができて……と。

 

 

個性は決して目で見ることができないし、手で触ることができない。だからみずから表現しなければならない。口で話して、文章で書いて、写真で撮ってみて、絵で描いてみて、物をデザインしたり作ってみて、相手に自分の個性を伝えなくてはならない。

 

 

表現すること。それが「どんな大学を出た」でもない、「どれだけ稼いでいる」でもない、「どんな車を持っている」でもない。表現することが、多様な価値観を認める社会に生きる僕たちの使命であり、最低限のツールなのだ。

 

 

話す時は、相手の頭に絵をイメージしながら

この本では、そんな最低限のツールである表現、とりわけ「話すこと」にスポットを当て、そのポイントを紹介している。

 

 

ポイントは、「相手の頭に絵が浮かぶように」だ。これは話し手のイメージとして、だ。話す側は、「相手の頭に絵が浮かべられるようにイメージをしながら話をしなさい」というのが、著者の言わんとするところだ。

 

 

相手の頭に絵が浮かぶように話すと何がいいのか。

 

 

 

1つは「具体的に言えるようになる」ことだ。話が抽象的になってしまう人は多い。相手にとって、抽象的な思いほど価値のあることが多いのだけれど、それを抽象的なまま伝えては、価値あるものも伝わらない。相手がきちんと理解できるように、具体的に話さなければならない。

 

 

相手の頭の中に作られていく絵をイメージすれば、自分の話が具体的か、それとも抽象的かの基準になる。自分で話していて、相手の頭に絵を描けないようであれば、相手が自分の話を聞いて絵を描けるわけがないのだ。

 

 

2つ目に、「話していて、自分の話の曖昧な部分がわかるので、曖昧な部分を具体的に補いながら話ができる」ことだ。自分で絵をイメージできなければ、絵をイメージできるように修正しながら話をすることになる。

 

 

話していて、「この部分があいまいだな」という感触がつかめるので、絶えず話に足りない部分を付け加えながら、相手に伝えることができる。

 

 

まとめ

僕たちは個性を発揮しなければならない時代に生きている。少し前までの、お金や学歴なんかの外から見てわかりやすい価値観で縛られていた時代とは違う。個性という自分固有の価値観を発揮しなければならない。

 

 

個性は自分固有のものである分、わかりにくい。理解されにくい。だから表現しなければならない。表現できなければならないのだ。

 

 

「話す」は、自分を表現する方法の中でももっとも基本的なものなので、多くの人にとって身に付けなければならないもの。身につける方法として、「相手の頭の中に絵をイメージする」のは、使える方法だろう。ぜひ「相手の頭の中の絵」をイメージしてほしい。

 

 


 

 

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